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  • 2017.05.17

LCCでポンと買ってひとり旅を!港町の人々との感動したやり取り

行き先を考える前に、まずは安いチケットを!

ふらりと訪れた先での爆発的にステキな経験


 混雑した観光地でおひとり客が重宝されないなら、静かな街がいいですね。 おひとり旅のオススメ先は、「オフシーズン」「非観光地」です。要は客(ライバル)のいないところに行きましょうということ。

 みなさんが素敵にご活躍されているのは大変喜ばしいことなのですが、ふと自分のことを振り返ってみると、仕事は良くも悪くもとおひとり旅の場合、ツアーに参加すると追加料金が発生するなどして割高なので、基本的に個人で手配します。
 
 おひとり旅の場合、ツアーに参加すると追加料金が発生するなどして割高なので、基本的に個人で手配します。
 
 行き先を決めるのに便利なのはLCC。LCCは、成田を参考にすると、札幌や沖縄といった一大観光地のほか、四国や九州の各都市にも飛んでいます。こういうところへ行き先は選ばずに、安いチケットをポンっと買ってしまうんです。それから、どこへ行くかを考えます。

 そんなこんなで福岡に飛び、ふらりと立ち寄った対馬で、爆発的にステキな経験をしました。

 3日ほど宿坊に滞在する予定で、対馬の港町にいました。夜、なんとなく外装の気に入った店に入って、食事をしようとしたんです。
 
 せっかく離島に来たのだから、なにか島っぽいものが食べたいじゃないですか。
だけどその店のメニューは、おでんやらカレーやらで大陸感満載でした。
……これは、あんまり心惹かれない……かといって今さら出ていくのも申し訳ない。

 「あの……、なにか島っぽいものが食べたいです」
ない、と言われたら出ていこうと思いました。そしたら、いろいろ提案してくれたんです。

 「こんなのはどうですか?」
「うーん、それは島っぽいんですか?」
「島っぽくはないですね……じゃあ、アコヤ貝は?」

 アコヤ貝って食べられるんですね! うっかり中に真珠が入ってないかしら。
 
 そんなこんなで、たいへんホスピタリティの高い特別メニューをいただいていたら、お店のお客さんに声をかけられました。
 
 おひとり旅では、現地の方とのこうした出会いも魅力です。
どこから来たの、なにしに来たのという自己紹介的な質問に答えているうちに、
「明日はなにをする予定なの?」
と聞かれました。

 実はレンタカーを予約するつもりだったんですが、うかうかしているうちに最安値の車がなくなっちゃったので、「なら借りないもん!」と思い、島内はバスで観光するつもりだったんです。そうしたら、
「バスだと本数少ないから大したところに行けないよ」
と言われました。

 たしかに、行こうと思っていた、海の中に鳥居がある「和多都美神社」へは、バスだとたいそう時間がかかりそうでした。
まー仕方ないよね~、レンタカー借りるには予算オーバーなんですよ~と言ったら、とんでもない提案がありました。

おひとり旅が結んだ有難い縁

「うちに使ってない車があるから、それに乗るといいよ」

 ……はい?
今、なんて……?

 あなたと私は、今さっきこの店で会ったばかりで、名前も教えたかどうだか覚えてないような仲ですよ。店に来てメニューにないものを頼むようなワガママな客ですよ。まして、和久井の運転スキルがどうなのか、ぜんぜん未知数ですよね……! いいんですかそんなこと言って!!

 「駐車場に置いてあるから。キーはバンパーの裏に隠してあるから、それで開けて」
 
 いちおう日本人らしく一度は辞退してみました、が、たいへんたいへん有難いお申し出だったので、素直にお受けしました。
和久井はマイカーマニュアルの、たいそうな運転好きなので技術は心配ありません。

 翌日、指定の駐車場に行き、教わったナンバーの車を発見。バンパーの裏からキーを取り出し、車に乗り込みました。
気分はもう車泥棒です。
これで間違った車に乗ってたら、間違いなく捕まります。念のため、キーと車を写メして「お借りします」とメールしました。

 おかげで、和多都美神社だけでなく、絶滅の危機にある対州馬のいる「あそうベイパーク」や、日露戦争時代の遺産である要塞、温泉など、バスではとうてい行けなかった場所をいくつも楽しめました。とはいえ、保険がどうなってるかわからないので、運転はけっこう用心しましたが。
 
 おひとり旅の最中には、こんなドラマみたいなラッキーに出会うこともあります。
車を貸して下さった方は、こう言っていました。
 
 「対馬でいい思いをして帰って欲しい」
 
 この一言で、車をお借りしようと心が決まりました。
もうなるようになれ、存分に対馬を満喫して、この体験を口伝するんだ。
どこかにこの体験を書こうと思ってたんですが、ようやく公開できてよかった。

 実際に現地に行くまで、対馬が鉄砲伝来の島だと思っていたことは、少々ヒミツです。

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Text/和久井香菜子
From/SOLO

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