お互いの問題を共有し、解決していくことが大切

もしかしたら、彼は結婚を目前にして、マリッジブルーになっているのかもしれません。
マリッジブルーは女性だけのものではなく、男性にだって当然起こるもの。
彼が自分の不安な気持ちをぶつけて、あなたにそれを背負い込ませようとするやり方は間違っていますが、それすらもできないくらいに余裕がなくなってしまっている可能性もあります。

ここは一旦、腹立たしさや悲しみを飲み込んで、彼に「あなたが言う結婚の決め手ってなに?」と聞いてみてはいかがでしょうか。
たとえば彼が「ずっと遠距離だったから一緒に暮らす想像ができなくて……」と言うのでしたら、「じゃあ入籍する前に同棲をしてみてお互いの生活リズムを合わせましょう」と提案できますし、「経済的に不安で安定した生活を送れるのかわからない……」と言うのでしたら、お互いの収入や支出を照らし合わせて今後のライフプランを話し合えますし、「おれは一通りこなせるけど、君があまりにも家事が苦手で心配……」と言うのでしたら、あなたが料理教室に通ったり、ご両親や家事が得意な友達に習ってスキルアップすればいいのです。 相手が抱えている不安や、結婚する上で解決しておかなくてはならない問題をあなたと彼が共有することで、具体的な解決策を一緒に考えることができます。

もしも彼が「決め手とか言われても……そんなの俺だってわからないよ……」なんて言うようだったら、「お前自身がわかってないお前の感情の理由をわたしがわかるわけないだろうがーーーーーーー!!!!!」と怒っていいのです。
彼が、あなたの不安を煽るだけで向き合おうとせず、弱気なまま解決するための話し合いにすら尻込みしているのであれば、厳しい言い方になってしまいますが、彼を見限ることも選択肢のひとつに入れた方がいいと思います。
お互いのビジョンが異なっているのに、それを擦り合わせる姿勢すら見せない人と無理に結婚したところで、きっと上手くいくことは難しいでしょうしね。

あなたはこれからどうしたらいいか。
まず、彼が自分の不安を包み隠さず話してくれ、あなたにそれを取り除く手助けを求めていると思うことができたら、結婚までの歩調を緩めてあげてほしいと思います。
そして、彼には「4年も付き合ってきて、いきなりそんなこと言われたらとても悲しいよ」という気持ちは、押し付けがましくもなんともないのですから、伝えておきましょう。
それもまた、結婚前にお互いで共有しておくべき感情なのですから。

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最後の一歩が踏み出せない方の背中をドーン!と押すため、今にも崖から落ちそうになっている人を腕一本で引き上げるため、誰かに厳しく叱られたい方の左頬をフルスイングで打つため、わたくしポジティブゴリラは日々ゴリラらしく腕力を鍛えてお待ちしております。

Text/ものすごい愛
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