次の男ができるまで別れない「乗り換え形式」は良くなかったのかもしれない

恋人と別れるタイミング

次の列車が来ているホームで抱き合う男女のカップルの画像 brenkee

皆さんは、恋人に別れを告げる時って、どういうタイミングのことが多いですか?
「冷めたなと感じた時」、「喧嘩した時に売り言葉に買い言葉で」、「悩みに悩んで決意して」……といろいろあると思うのですが、わたしの場合はほぼ99%の割合で「新しく好きな人が出来た時」です。ついでにいうと、デートはもちろんセックスもすでにその人と済ませている割合が90%くらいです。

ようするに、わたしは恋人と別れる時はいつも、次の男へと乗り換えているのです。なぜ乗り換え形式なのかというと、前回の最後にちらっと書きましたが、わたしが「何か物事と決別することが苦手なたち」で、「望まない状況にあっても、そこから逃げるのではなく、その場に踏み留まることを正しいと考える傾向にある」からだと思います。つまり、新しい恋の力がないと、だらだらと未練を残してしまって、なかなか別れを決意できない。

というわけで、25歳を手前に新しい恋に落ちたわたしは、3週にわたって思い出を書いてきた年上の男性に別れを切り出しました。正月明けに彼のお母さまに紹介されたその夜という最悪のタイミングで、わたしは「好きな人が出来ちゃった」と別れを告げたのでした。いま思えばなんて所業。

けれども新しい恋は無敵です。古い恋人を傷つけることさえ我慢すれば、その先には新しい夢や希望が広がっていることがわかっているから、むしろ心は弾んでいる。「傷つけてしまった」と胸がちくりと痛んでも、そんなものは、ごく小さな痛みでしかありません。

こうしてわたしは、次の男性に乗り換えました。