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大泉りかコラム

「納豆の食べ方」でカルチャーギャップ

ずっと常識だと思っていたことが、実はただの自分の思い込みだったことってないですか。例えば、かつてのわたしは「納豆の食べ方」に対して、ある思い込みがありました。

夫と付き合い始めた当初のことでした。ある日の昼食時、夫は納豆のパックを開けてタレを入れてかき混ぜた後、そこに米を投入して食べ始めたのです。「えっ! そっちに米を入れるスタイルなの!」とものすごく衝撃を受けました。だってわたしは、納豆は茶碗によそった白米にかけて食べるものだと思っていたから。

「茶碗がぬるぬるにならなくて、洗うのが楽じゃん!」と言われて「なんと合理的なスタイルなのだ」と思ったのですが、さらに衝撃を受けたのは、たまに夫は、納豆を米と合わせることなく、単品で食べること。わたしの育った家庭では、納豆はふりかけや海苔の佃煮や生卵と同じく、「ご飯にかけて食べるもの」という位置づけだったので、納豆のみを啜る夫の姿に、ものすごいカルチャーギャップを受けたのでした。

しかし、あれから10年。今ではすっかりわたしも、納豆単品で食べることに抵抗がなくなってしまった。「ちょっと口さみしい、少し食べたりない」というときに納豆単品は最良! ヘルシーだし。そうなると今度は「なぜわたしは、納豆は茶碗によそった白米の上にかけて食べるものだと、固く信じて疑わなかったのだろう」と、かつての思い込みを、不思議に思うようにすらなりました。