虐待は連鎖する?毒親の呪いを断ち切る方法/戦慄かなの

毒親に虐待を受けた子供が連鎖を断ち切る画像 NeuPaddy

前回に引き続き「毒親」の話題になってしまうのですが、今回は虐待された過去と折り合いを付けつつある私なりに、毒親の呪いから解放されるための心構えみたいなものをシェアしたいなーと思います。

最初に言っておきたいのは、自分を傷付けたり暴力を振るった親を完全に許す必要などないということ。
過去の辛い思いから解放されるために親を無理やり許して清算したことにしたとしても、それは自分を騙しているだけでなんの解決にもなっていないからである。

全ての人間が幸せな子ども時代を過ごせていたらよかったけど、もしあなたがそうでなかったとしても過去を変えることは出来ない。これからの人生をこの呪いから解放されたものにするためには本当のことに目を向けて、そして認識を転換していく必要がある。

それを踏まえた上でこの先を読み進めてほしいな。

虐待の自覚がない親

如何なる理由があったとしても虐待は許されることではありません。全ての責任は親にあります。あなたは100%何も悪くない。

私は子ども時代、どんなに理不尽な虐待を受けてもそれは全部自分が悪いんだと思いこんでいた。本当に最近まで「自分が親にとっての失敗作だったから」と。
また、親が望んでる優等生でなかったという負い目から、虐待されたことに対して親を恨んではいるけど、一方で自分にもやましい気持ちがあるような気がしていた。

でもそれはやっぱり間違っていて、そう考えてしまうことがもう毒親の毒にかかってしまっていると自覚し、その感情とはキッパリおさらばしよう。

虐待の過去を清算する方法として1番確実なのが「親に過去の不満や恨みをぶつけてそれを謝ってもらう」ということなのだが、ほとんどの場合はそれが出来る状況ではないと思う。
理由はたくさんあると思うけど、私が思う要因の1つに「大体の親が虐待してる自覚がないことが多い」が挙げられる。実際私の母は、食事も用意しないで家に帰ってこない日があったこと、菜箸で私や妹のお尻がミミズ腫れになるまで叩くのが日課になっていたこと、電子レンジを投げつけて私の薬指が骨折したこと、外出中でも気に入らないことがあるとトイレの個室に連れて行かれて私をひたすら殴ったり蹴ったりするというのを繰り返していたのだが、ビックリすることに母はこれらを全て覚えていない。

私は今まで児童相談所や少年センターや精神科など色んなところで第三者を含めて親と会話する機会があったのだが、その話になると母は「もしかしたら子どもが言うことを聞かない時は殴ったりしたこともあるかもしれませんね」なんて飄々と言ってのけたりするのだ。

最初はふざけてるのかとも思ったのだけどそんな様子は全くなくて、むしろ本人は自分が被害者だと思ってることがある。その場合ほとんどの親に考えられるのが、その親も毒親に育てられていたという可能性。