評価されることばかり気にしてきた人生
あなたのこれまでを文面から拝見させていただくと、常に周りや親からの評価やレベル付けなどを気にしていて、そこに対しては「それなり」にやってきました。
他人の価値観に合わせる努力は、自発的な努力と違って疲れるんですね。
自発的に始めたことをやめてしまったのもそういった他人の価値観に合わせることを続けながらやって、それで疲れてやめてしまったのではありませんか?
この問題はあなただけのせいではなく同調圧力をかける日本の教育システムの問題でもあると思いますが、ただ、それを言い訳にできるのは学生時代までです。
強い気持ち 強い愛
私が大好きな曲で小沢健二さんの「強い気持ち 強い愛」という歌があります。
この中で
♪すべてを開く鍵が見つかる そんな日を捜して来たけど なんて単純でバカな俺♪
という部分があるのですが、あなたの話を読んでこの部分を思い出しました。
あなたは何かのきっかけで自分がコロッと変わる、まだ本気を出していないだけで、本気を出したら「それなり」を凌駕する存在になれるなんて思っていませんか?
でもあなたはとっくに社会人になっているのです。
会社にいる時間は会社の価値観に従わないといけないかもしれませんが、それ以外は自分で稼いで自分を支えることができるのだから他人の価値観に従わなくても生きていけますね。
努力は楽しみながら続けること
あなたにとって大事なのは「強い気持ち 強い愛」の
♪Stand up, ダンスをしたいのは誰?♪
の部分です。
あなたは自分の特性や得意で好きなこと、やりたいことを大切にしてください。途中でやめても良いんです。やってみることが大事です。
自発的アタックを繰り返すことで本当にやりたいことがわかってくると思います。
もうすぐ30歳です。難しいかもしれませんが、小沢健二さんの歌を聴きながら周囲の評価ではなく、自分の内なる欲求に従ってみてはいかがでしょうか。
私の女装もそうやって23年が経過しました。
自分が得意でやりたいことを楽しくなるよう工夫しながら続けたら、それを周囲は努力と呼ぶのかもしれません。
そして最後に、死ぬほどの努力なんて考えちゃだめですよ。
命を大事にしない、継続性のない努力は努力と呼びません。
必死とは必ず死ぬと書くのです。生きてこそ努力の花は開きます。
続けられて無理のないやり方を一生懸命考えて素敵な花を咲かせてください。
TEXT/肉乃小路ニクヨ
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