失恋を引き摺る理由(私の場合)
失恋を長期に引きずっていた頃、私は二十代でした。
当時の私は恥ずかしながら
頑張ればあらゆることはなんとかなる、
悪い点は気をつけ続ければ改めることができる、
努力は必ず報われる、
というような考えを持っていました。
若さという言葉で処理をしても良いと思いますが、
四十をとうに過ぎた今から振り返ると
守られていた学生生活の中での成功体験にしがみつきたかったんだと思います。
もちろん気付くのが早い人は10代から学校という世界のヌルさに気付いていたのでしょう。
だけど私は何不自由無く育てられ、守られて生きていたので、
社会で揉まれるまでは気が付きませんでした。
でも現実として、世の中には頑張ってなんとかなることと
頑張ってもどうにもならないことがあります。
人と人の巡り合わせもどうにもならないことの一つであると
私は気付きました。
あなたという人は1日であなたになったのでは無く、
膨大な日数を経て今のあなたになったのです。元彼も同じです。
そんな二人が出会えたのは奇跡的かもしれませんが、
そんな二人がすれ違うこともまた仕方ないことなのです。
どうにもならないことを考えても時間の無駄です。
あなたは三十代に入っていて、
二十代だった頃の私よりも社会を熟知し、学んでいたので、
積極的に次の恋愛を探すことができました。
そして失恋後、一年で素敵な婚約者を見つけました。
それはあなたが社会に揉まれたり、失恋で学んだ成果です。
偉い!立派!
諦めから始まる人生
諦めるということは絶望することや自暴自棄になることではありません。
自分の力ではどうにもならないことを見極めて、
自分の力で出来ることや与えられた環境を活かして
どうしたら幸せになるかということを考えるための初めの一歩です。
残念ながら人間は全てのものを手に入れることはできません。
人それぞれ与えられたものは違うけれど、
その中でどのように機嫌良く生きていくか
というところに、その人の値打ちがあります。
あなたは諦めた縁について考えるのでは無く、
今大切にしている縁を大事にしてください。
全ての縁を大切にすることなどできないのです。
失ったものは、手に入らないからこそ美しく惜しく感じるのです。
でも理由があって切れた縁です。
忘れるしか方法はありません。
元彼のSNSを見ても何も良いことはありません。
ここは人間としてのステップアップのチャンスだと思って、
華麗に諦め、忘れましょう。
その諦めが必ずあなたを美しくします。
私が保証をします。大丈夫。
Text/肉乃小路ニクヨ
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次回は <結婚してないけど彼に実家のことを話すべき?女子大生の家庭の事情>です。
経済状況が思わしくない実家。自分は一人暮らしで生計をたてられているけど、正直困窮することもある…お金を借りたいわけじゃないけど、家庭の状況を話すのって重い?気まずい?ニクヨさんはどう回答しますか?
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