既婚者になることの本当の自由

既婚者の余裕の正体は、“誰かから一生モノのパートナーに選ばれた”という印と自信なのだと思う。「結婚してからモテるよ」と言った彼女は楽しそうで、言い寄られるのを楽しみながらも適当に受け流している。

独身時代の彼女には上記のキモさはなかったが、本当に好きで着ている場合を除いて、いかにも「モテ系」を意識したファッションは着ている方もけっこうキツかったりもする。モテなかった時に言い訳のできない、かなり攻めたファッションだから。
そういうものから解放され、本来のファッションに身を包んだ彼女の余裕と軽やかな笑顔は、同性の目にも確かに魅力的に映った。

独身は自由だと言われるし、モテ市場もたしかに楽しいけれど、窮屈で面倒くさいことの方が多い。退場した印の薬指の指輪を見ながら、既婚者になることの自由が少しだけ羨ましかった。

Text/白井瑶

次回は<もし彼がハイスペでも、私は今「中途半端」なキャリアを手放せない>です。
結婚したら寿退社して専業主婦になる!そんなロールモデルが機能しなくなった現在、でもキャリアを高めるために”男並み”に働く気力もない。ハンパに積み上げたアラサーとしてのキャリアをぽいっと捨てられるほどの愛は、はたして今後叶うのでしょうか?