「逆にウケる」でほとんどのことは解決する メンヘラモンスターの知恵

自分の中にいるメンヘラモンスター

うろんちゃん 恋愛道場 メンヘラ 破壊願望

前回もお伝えしたが、メンヘラモンスターの目的は、全てを叩いて叩いて叩いて叩いて叩き壊すこと。でも、自分の本来の目的は、彼に愛されることである。しかし、メンヘラモンスターに自分を乗っ取られると、本来の目的を見失い、彼に罵声を浴びせたり泣いて喚いたりして暴れ、その後、結局彼に嫌われてしまうんじゃないかと不安に苛まれる。メンヘラモンスターの破壊行動のせいで、自分の本来の目的や本来の正当な怒りが有耶無耶にされてしまう。メンヘラモンスターには、何としてでも抗わなければならないのだ。

メンヘラモンスターの鎮め方

わたしは自分が何を考えているのか、何を望んでいるのかをしっかり考える訓練をはじめた。
感情をとにかく紙に書き出してみるのだ。初めは本当にぐちゃぐちゃに書きなぐっていいし、文章にならないなら記号を使ってもいい。自分になぜ? と何度も何度も問いかけ、本質にたどり着くための訓練である。恋人と喧嘩して伝えたいことがモヤモヤして、感情が渦巻いているときには、今でも書きなぐるようにしている。破ってすぐに捨てられるので、A4判のコピー用紙が便利だ。失恋で辛いときにも有効である。自分の怒りや悲しみといった感情や不安を言葉にして吐き出せば、メンヘラモンスターは暴れずに済む。

メンヘラモンスターは、いつも暴れる理由を探している。何もなくても、何かしらの因縁をつけて怒りや不安を相手に押し付け、暴力的に愛を試そうとする。自分の不安や怒りの根本と向き合うことが出来れば、自分の中のモヤモヤが見えてくる。あとは、相手に伝えたいことが伝わるように、きちんと努力をするだけだ。

嫌なことは嫌だと言っていい。淋しいから会いたいけど、彼が忙しそうだからと会うのを我慢している自分を褒めて欲しいときはそう言えばいいし、彼とは全然関係のない仕事のことや家族のことでも、落ち込んで慰めてほしいときは、そう伝えればいい。メンヘラモンスターをただ暴れさせているだけでは、理解されることも理解してもらえない、聞いてほしい話も聞いてもらえない。

殆どのことは「逆にウケる」で乗り越えられる

それからオススメしたいのは、逆にウケるという視点を手に入れること。わたしは、この世の殆どのことは、「逆にウケる」で乗り越えられると思っている。逆にウケるとは、客観的に状況を捉えた上でユーモアに変換するという、大変ポジティブな作戦である。彼に、めっちゃキレてる自分、逆にウケる! とか、めっちゃ愛を試そうとしてる! ちょっとメンヘラってる!! とか、出た! わたしのこと本当に好きなの?攻撃!! ウケる!!! という視点だ。メンヘラには基本的に客観的視点がない。世界には、彼とわたし二人だけである。二人きりの密室だからこそ、暴走が止まらない。怒りや不安に火がついた瞬間には難しいかもしれないが、ふと立ち止まって「もしかしてこの状況、逆にウケるかも?? いやいや、自分必死すぎでは?? 実際、とくに怒ることなくない??」と思えればこっちのもんだ。メンヘラモンスターはぐっと落ち着く。