彼の愛を試して試して試しまくって自爆する わたしがメンヘラだった頃

うろんちゃん 恋愛道場 メンヘラ 破壊願望

メンヘラという言葉を聞いたことがあるだろうか? 今や、ほとんどの人が聞いたことがある言葉だと思う。では、メンヘラとはいったい、どんな人を指すのだろうか。しっかりと説明できるかと問えば、恐らくちゃんと答えられる人は少ないのではないだろうか。

Google先生で“メンヘラ”を検索すると、一番上に“「心の病気を患った人」を指すネットスラングです。 「精神疾患・精神障害を持つ人」という意味。”と出てくる。

しかし、今やメンヘラの基準はどんどん下がり、「情緒が多少不安定で恋愛に一途な女は全員メンヘラ」とでも言わんばかりの風潮である。その程度でメンヘラを名乗るなんて、ちゃんちゃら可笑しいと言いたくなる。誇れたもんではもちろんないが、わたしは元コテコテのメンヘラであった。そりゃあもう酷かった。

わたしがメンヘラだった頃

わたしがどんなメンヘラだったかと言えば、まあ恐らく皆さんがメンヘラと聞いて連想するようなことは、リストカット以外は全部やったと思う。人間は自分にとって都合の悪いことは忘れるように出来ているから、正直当時の記憶はかなり薄いが、10代後半〜20歳の頃は酷かった。彼氏の携帯を逆パカして折ったことも、下北沢の駅前に彼氏のベースを投げ捨てたこともある。夜中に「今すぐ会いにきて」と電話口で泣くのは朝飯前であったし、睡眠剤を用法容量を守らず服用したり、故意に吐いてみたりした。喧嘩をすれば罵詈雑言を浴びせ、物を投げ、刃物を持ち出して死ぬだの殺すだの散々喚いたあと、お決まりのように「嫌いにならないで。好き? わたしのこと本当に好き?」と問い続けた。

とにかく当時のわたしは、試したかったのだ。彼の愛を。そして、自分が本当に愛されているのかを。二人の間に愛はあるのか。全力で、あらゆる手段を用いて、試して試して試して試しまくった。まるで、石橋を叩いて叩いて叩いて叩き割るように、全力で。