見返りを求めるよりも

こうした言葉にできない期待を行動で表しても、相手は何も気づかないまま「最近彼女が優しくって嬉しいなあ」と思うだけです。それでいて尽くす方も無理をしていますから、次第にフラストレーションが溜まります。そして最終的に「こんなに私は頑張ってるのに、なんで○○君は全然私を愛してくれないの!?」という怒りを抱くようになってしまうのです。

相手からすれば、あなたがそんなに無理をしていたと知る由もありません。それこそ冒頭の女性が「私はいつもあなた好みの服を着たり香水を選んだのに、どうしてXXもしてくれないの!?」と怒ったところで「え? あれってオレンジが好きだから着てたんじゃなかったの?」という言葉を浴びる可能性が大。これでは本人だけでなく、彼にとっても不幸です。

もし「あんまりこの服好きじゃないけど、彼がこういう系統を気に入ってるからな」ですとか「彼がプレゼントしてくれた香水、そんなに私の好みじゃないけど着けなきゃ……」と思っているなら、彼の愛情は足りているか? 寂しく感じていないか? と自分へ問いかけてみましょう。

そして愛情不足を感じるなら、彼へ尽くすよりも簡単な解決策があります。「最近ちょっと寂しいぞ。もう少し愛されたいぞ」とLINEするだけです。ストレートな言葉に勝るものはなし。彼が誠実な男性なら、次回のデートは甘々なものになるよう努力してくれるはず。

そして愛されている自信ができたら、やりたい範囲で彼へ優しくすればいいのです。愛情は返ってこなくても恨みを抱かないもの。どうかあなたの「愛」が育ちますように。

Text/トイアンナ

初出:2016.08.25