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  • 2018.01.23

ラクできるうえに作品の世界に完全にハマれる、オーディオ読書のすすめ

本を「朗読」として聴くことができるサービス「Audible」にハマったニクヨさん。気軽だし、想像力を刺激されるしと、メリットばかりだと思っていたけれど、思わぬデメリットも…?みなさんも「順番」に気をつけて、おためしあれ。

ヘッドホンをして立つ女性の画像
 

 最近、Amazonのサービスにある、Audibleにハマっています。
Audibleは本をナレーターが音読してくれるサービスです。
40歳を過ぎてババア化が進む私は元々の近眼に加えて老眼も進み、
本を読むならKindleで文字を大きくして読むのが楽ですが、
それも億劫になることも増えて、最近はAudibleで本を楽しむことが
多くなりました。

 もともとラジオもよく聴いていたので、音声情報には親しみがありましたし、
ナレーションもプロフェッショナルな方なので内容も聴き取りやすいです。
内容をパッと知りたいビジネス書やハウツー本は倍速再生もできますし、
小説は想像力を膨らませながらじっくり聴けます。
実際に聴いてみて気が付いたことがあります。
普通に本を読むよりも、Audibleの方がより頭の中でその情景を
思い浮かべることに集中できます。
多分普通の読書だと私の場合、文字を見て、脳内で音読をしてから情景を描いていたのが、
一過程省かれるのです。特に小説は頭の中で登場人物が生き生きと動いていました。

Audible三昧のお正月

 今年のお正月は久しぶりにホーチミンに行ったのですが、
いつものお気に入りのテーラーで洋服を作った以外は殆ど
ホテルで過ごしました。
果たして行く意味があったか?という疑問も残りつつも
空港大好き、飛行機大好き、現地のSIMカードを買ってUBERで移動するの楽しい
ということで、その欲も満たされたし、格安のマッサージをたっぷり受けられたし、
ホテルのジムでしっかり運動も出来ました。
そして何より清潔で大きなベッドでよく寝た。
セクシーなことは全く無かったけど、
今年の目標は美おじさん成分の復活でもありましたので、
その意味ではいいお正月でした。

 で、ホテルやフットマッサージなどを受けながら、私はAudibleを
ずっと聴いていたのです。今回はお正月なのでハウツー系は味気がないかなと思い、
吉田修一さんの「怒り」と有吉佐和子さんの「華岡青洲の妻」を聴きました。
有吉さんの「華岡青洲の妻」は文庫版で既読でしたので、
その復習と言ったところでしたが、
吉田さんの「怒り」は初見で、こちらは初めての内容を想像力を膨らませて読んだので、
より心に深く新鮮に響いてきました。

 内容は未読の方もいるので、詳しくは言いませんが、
目の前にいる人間を信じることの難しさ、 情報過多の社会の中で生じる疑念、
男性同性愛者の悲哀、
そして理解されない哀しみに対する怒り。
全てが美しく、逞しく、大変心を打たれました。
封印したと思っていたゲイな私がまだ居たんだということにも
気づかされました。またゲイ恋してみたい。ふふふ。

Audibleの落とし穴

 良い所だらけのAudibleですが、
唯一良くない点がありました。
「怒り」が良かったので映画版も観てみようと思い、
Amazonビデオでレンタルをして観てみましたが、
あまりにも自分の中でしっかりと描写をしてしまったので、
ここは同意、ここはやり過ぎ、ここは省き過ぎ、など作品に
全く集中できなくなかったのです。


 これは映画を観る際に原作を先に読むとしばしば起こることですが、
Audibleはよりその傾向が強く感じられました。
つまり、監督気分で想像してその世界にハマっていた分、
監督との感覚の違いや解釈の違いがより際立つのです。
批評的に映画を観たいという人にはオススメですが、
私はどちらかというと感情を移入させてどっぷり浸かりながら映画を
観たいタイプなので、ちょっとだけ残念でした。

 まあこれも順番を間違えなければクリアできる問題かもしれません。
ということで、私はAmazonさんから一銭も貰っていませんが、
なんか宣伝記事みたくなってしまいました。Amazon Echoも手に入れて
すっかりAmazonおばさんです。
スポンサーになってくれないかしら?
ふふふ。


Text/肉乃小路ニクヨ

次回は <終止符があるから世界は愛おしくて切ない。痛みよりも欲望を手にとる生き方を>です。
昨年2017年は、KPOPスターの自死や、自殺願望者を集めての連続殺人、富士の樹海の自殺者を嘲笑したYoutuberの炎上など、自死にまつわる様々な事件が起こりました。そこから考えた、ニクヨさんの死生観とは。

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ライタープロフィール

肉乃小路ニクヨ
東京の片隅でひっそり生き続けるちょっぴりしょっぱくてサワーなニューレディー。オーバー40歳、崖っぷち女装
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