忙しいは自慢にならない

 仕事も少し整理をしないといけません。
私は結構働き者ではありますが、振り返ると、忙しいことに胡座をかいて生産性や質というのを疎かにしていたところがあるように思いました。

 昼の仕事の後にステージに立ったりすると、ハイヒールでフラついて、とても切ない気持ちになったことが、去年何回かありました。
もう私はババアなのです。
この連載で手を抜いたと思ってはいませんが、もっと面白い考えに触れる時間があったら、もっと面白いことが書けたかもしれません。

 もう40歳を超えて、今年私は42歳になります。
不惑の意味がなんとなく最近わかるのです。
あれもこれも手を出せる年代ではなくなったから、自分の出来ることに集中するので惑わなくなるのです。
惑えるというのは若くて元気のある証拠です。
20代、30代のアナタは大いに惑ってください。

おまけに処理したもの

 最後に、去年、20周年を機に体毛も処理してみました。
この連載を読んでいる方はわかると思うのですが、私はアンダーグラウンドなテイストがあまり無いレディーです。
体毛があるだけでアンダーグラウンドな感じの役回りを求められたり、ショウで意図せぬところで笑われたりするのにもう疲れました。
あと、体毛があると一部のマニアにはモテていたのですが、マニアックなパーツだけを見て人格を判断する人は切り捨てようと思いました。

 人は必要が無いと変われません。
私も長い時間をかけてようやく断捨離が必要だと思いました。
今年は色々と持ち過ぎた荷物を手放してみます。
それで良いことがあったら、この連載でも報告しますね。
というわけで皆様、今年もよろしくお願いいたします。

Text/肉乃小路ニクヨ

次回は <失敗も手相のせいにすればさらりと再スタートしやすい?占いとの付き合い方>です。
手相、タロット、四柱推命…お正月におみくじをひいた方も多いはずのこの時期ですが、みなさん占いはどのぐらい信じていますか? 定期的に通わないと落ち着かないほどのめりこんでいる人も、テレビの星座占いすら信じない人も、ポジティブに占いを取り入れて明るく今年を切り開くには?