帯屋町の居酒屋で得た情報たち

 そこでお酒に溺れながらも得た高知情報は、広末涼子さんのおうちは繁華街のど真ん中にビルを建てたらしい。
島崎和歌子さんはよさこいの度に高知に帰ってきて、地元の人に親切にしているから、地元の人気が凄くあるらしい。

 高知では昼間からお酒を飲む習慣があり、一次会は14時か15時くらいから始まるらしい。
高知の西部と愛媛の南部は豊後水道を隔てて、昔から大分や九州との交流が深く、訛りは九州弁ぽいらしい。

 何処に行くにも車でなければ行けないのに、お酒を飲むので代行運転の会社は景気が良いらしい。
そして、どうやら車が無いと高知は何処も行けないので、明日行ける所は桂浜と高知城くらいらしい。

 ということでした。
いや、酔っ払いながらもよくこれだけ覚えた。

桂浜で高知の真髄に出会う

 翌日は上記の情報からまずは桂浜に。
二日酔いでヘロヘロだったのでタクシーで移動しました。

 タクシー運転手さんからも情報収集します。
タクシー運転手さんは情報の宝庫です。
まずは地元を褒めたり、良い所だと言うと、機嫌よく話をしてくれます。

 高知でお酒の消費量が多いのは、お殿様の影響だとか。
温暖な気候で田畑も二毛作ができたり、海の幸も豊かなので食べ物には困らないとのこと。
確かに食べ物は物々交換レベルでかなり流通していそうで、他にも生活コストが安いから、貧しさというのはあまり感じていないようです。
光熱費も寒い地方に比べたらかからないんじゃないでしょうか。

 そんな情報を仕入れながら桂浜へ。
大河ドラマ『龍馬伝』の影響もあり、龍馬さん押しの施設がたくさんあります。
私はそこまで龍馬さんには興味がなかったのですが、桂浜の風雅な造園のような砂浜、目の前に広がる外洋、激しい潮流、吹き抜ける風を感じると、なんとなく高知の人の気質が私にも伝わって来ました。

 そして、なんとなく周辺をふらふら歩いていると「自由の空に」という旧制高知高等学校の校歌を刻んだ歌碑が目に入ってきました。
その校歌の解説に高知高等学校の初代校長の訓辞が「感激なき人生は空虚なり」というものでした。

 この言葉を見たときに高知の宵越しの銭は持たないという遊び人気質と、風光明媚な風土がバチッと自分の中でハマった気がします。

 その後、高知の伝統ということで昼過ぎから飲み始め、夕方のバスで次の街、松山に旅立ったのでした。
松山はあいにくの天気だったのでお気に入りのバーに寄っただけでした。
でも来るたびに福田和子さんを思い起こしては真似をする私でした。

 ということで2週続けて“ニューレディーの弾丸旅行”を書いてみました。
あなたもさっそく旅に出てみない?
ふふふ。

Text/肉乃小路ニクヨ