友達を作るのは彼氏を作るより難しい?大人になると価値観の壁にぶつかる

私は友達が少ないんだけど、大人になってからの友達作りの難しさには頭を悩ませている。

声をかけようと思えばかけられる人は何人か思いつきはするものの、そこで気持ちが止まりがち。
失礼な話、最近誰と会っても特に話すことがないのだ。
なんでもない話は彼氏とし尽くしてしまっているからそれで欲が満たされてしまっているからなのかもしれない。
さすがにお得意の悪口を彼氏の前では披露できないから誰かと共有したいところなんだけど、趣味や価値観が合わないとそれはなかなか難しい。それに、お得意の悪口で盛り上がるような相手はそうそう見つかるもんではない。趣味や考え方が同じでないといけないからだ。

アラサーも極まっていよいよ三十路に突入する頃になると、どうも人間は思想とか主義が生まれてくるのか、それまで難なく維持して楽しめていた人間関係がそうもいかなくなってくることを私は今年に入ってから知った。
価値観の合う合わないは何も恋人同士に限った話ではないらしい、友達の間にもそれは必要になってくる。大人になればなるほど友達を作るのが難しくなっていくのは、きっとそういうことなのかなぁ。
30年も生きていれば、結婚して家庭を持ったり、持ちたいのに持てなかったり、持ちたくないから持たなかったり、仕事がうまくいって出世する人もいればうまくいかない人がいて、人生が計画通りに進む人とそうではなかった人がいて……そんなふうにして生きてきた結果がいったん表れてくる年頃のような気がする。
そういえば何年か前のアメトーークでバズった真鍋かをり(当時40歳)の発言を思い出した。
「この歳になると、スケジュールと予算と価値観の合う友達ってほとんどいなくないですか?」
一度読み上げるとしばらくこだまするくらい衝撃的なセリフ。スケジュールと予算もそうだし、価値観の合う友達ってほとんどいない。出会えないのもあるし、はじめは合っていたものがどんどんズレていくこともあるからだ。

友達よりも彼氏を作る方が簡単では?

ヘテロ女の自分からすると、友達よりも彼氏を作る方が簡単な気さえしてしまう。いや、これまでの人生で彼氏を作ろうと思って行動して、それで彼氏が出来た試しなんかもちろん無かったんだけど……。
とはいえ、運と偶然さえが重なってしまえば、ある日突然彼氏は出来る。そういう経験は自分の過去にもあった。相手が恋人である必要性がなければ、セフレだって構わないだろう。セフレであればもっと簡単に作ることができる。
まあ、作るのが簡単だからといって、その後の関係性を継続するのもそうかというとそれはまた違う問題なのでそこは今回置いておきます。(私はこれまで、そのある日突然出来た彼氏に何度秒で捨てられてきたかはこれまで散々書いてきたので、暇があったら探して読んでみてください)

これは完全に個人的な意見でしかないのでテキトーに読み飛ばしてほしいんだけど、彼氏を作ることの方が友達を作るよりも多分簡単だ。
なんでかというと、彼氏は友達と違って趣味や価値観が合うかどうかを事前に確認する必要性がさほどない。

なんとなく話が合って見た目も好み、なんとなくセックスなんかしちゃって、そのまま流れるように付き合うこともあるし。
趣味や考え方が合わなくても、異性として興味が湧くと自然と合わない部分に惹かれることもある。そこに影響されて、合わせていくことも少なくはない。
スケジュールや予算だって恋人だから無理をして合わせられる。
だけど、これが恋人ではなく友達を作ることが目的になると変わってくる。合っていないと楽しくないし、無理に合わせる理由もないのだ。

昔は友達にそういうものを求めてはいなかったけれど、三十路に突入してからは重視気味になった。好きなものや知っているものを説明なしに理解してもらえたり、自分の考えが通じたりすると会話が楽だし何よりたのしいからだ。
私は何かについて褒め散らかしたり文句を垂れたりして相手と言い合うのが好きなんだけど、これはある程度互いに物理的にも心理的にも距離があるから成立する。私のイメージだとそれは、お互いの大事な武器を自慢したり試しあう感じ。
自分の主張を相手にぶつけるわけだから、距離感が近すぎると喧嘩になりかねない。
「ああ、そういう考えもあるのね」といった心の余裕が必要で、そうなるとあんまり関心が深くない相手のほうが都合がいいのだ。もちろん、関心が深くないからどうでもいいというわけではない。関心はちょっと違うのかも、相手に入り込みすぎてないの方が正しいかもしれない。