高知で見つけた「感激なき人生は空虚なり」の真髄(後編)

命短し、旅せよ乙女

肉乃小路ニクヨ 恋愛 ニューレディー おネエ 淑女 Katheryn Bwye

 時間が無いけど欲張りに色々な所を見たい、検証したい、という私は必然的に弾丸旅行が多くなります。
先週書いた高松・小豆島の翌日は高知にホテルを取っていたので、急いで夕方のフェリーにのり、窓の外から夕焼けと島々を見て、小柳ルミ子の『瀬戸の花嫁』をリフレインしながらお酒とおつまみをいただきました。

 高松から高知は2時間半くらいのバスの旅です。
フェリーで飲んだお酒と小豆島での山登りが効いて、バスの移動は熟睡でした。
高知のホテルには20時過ぎに着き、すぐさまお風呂に入り、街へと繰り出します。

ご返杯の洗礼

 高知は念願の、初上陸の土地です。
今日もまずは地元の居酒屋に行きます。
帯屋町周辺を散策しましたが、高知の繁華街は思ったよりも賑やかでした。
高松や松山の繁華街はシャッター商店街が多いのに、高知にはありませんでした。割合としては飲食店が多い印象です。

 前情報として、高知県は所得が全国でもかなり下位にランクインする所ですが、飲食にかけるお金が全国一だと聞いていたので、納得がいきました。

 その居酒屋で、私は高知独自の文化の洗礼を受けることになります。
高知には「ご返杯」という風習があるのです。

 ご返杯はお酒を注がれた人が、それを一気に飲み干し、注いだ人に注ぎ返し、その人も一気に飲むという文化です。そしてこれがエンドレスに続くのです。
うっかり娘の私は、この風習にもハマってしまい、深夜2時過ぎまで返杯を繰り返したのでした。