身体の奥にジン…と羞恥を感じる服装は?

というようなことを女友達に相談したところ、「熟女の羞恥心は、脱ぐのではなく、着ていくことで、刺激するのがいい」という素晴らしいアドバイスをいただきました。例えば脱ぐことは恥ずかしくなくても、セーラー服やらブルマやらを着せられれば、それなりに恥ずかしさが生じると。

それは一理ある。熟女にセーラー服を着せて、羞恥する姿を楽しむ「オバセラ」というフェチジャンルもあるくらいです。しかしわたしの場合、困ったことに、セーラー服やブルマを着ると、恥ずかしいよりも楽しいが先立ってしまうのです。実際、今から数年前のフェチフェスというフェチ系の即売会では、アラフォーながらローブルという超ローライズブルマを身に着けて売り子をしていた……。

着るだけで、「あぁああああ」と身体の奥にジンと羞恥を感じられるような服装……となると、次に思い浮かんだのは、いわゆる「美意識に反する恰好」です。例えばセーラー服のスカートを膝下丈にする(かつてのコギャル世代にはこれが屈辱)や、ブルマに網タイツというアンマッチなコーディネイトなど。それで「エロい」「似合ってる」と褒められでもしたら……「ぎゃああああっ!それは恥ずかしい」と、その場にいた熟女たちから悲鳴があがりました。

こんなことまでしないと、羞恥心が取り戻せないのが40代。けど、色ボケの心配をし合い、羞恥心の取り戻し方に頭を捻り、ぶっちゃけたシモ事情を語り合って、ゲラゲラ笑い合える友人たちのお陰で、最高に楽しい40代を過ごせているとも思っています。

Text/大泉りか