トイレ盗撮犯に同情するオッサンと話したときのこと

聖夜のホームレスの一言

穴から覗きをしている画像 Dmitry Ratushny

数年前のクリスマスのことです。友人との飲み会が、終電のない時間に解散になったので、「タクシーに乗るのももったいないし、気持ちがいいから、歩いて帰ろう」と思い立ちました。

新宿歌舞伎町から東中野にある我が家までは、ゆっくり歩いておおよそ30分。夜中でも人通りが多い道で帰れるので、女の一人歩きでも気が引けません。コンビニで買った缶ビールを飲みながら歩き始めました。

歌舞伎町から大久保方面に向かい、職安通りに出て西武新宿線の高架下に差し掛かると、ホームレスの男性が2人、ペットボトルで乾杯している姿が目に入りました。ペットボトルの中身は透明の液体ですが、乾杯しているくらいなので、ひょっとしてお酒かもしれません。

でも、それにしたって、クリスマスの夜に寒空の下にいるのはわびしかろう。酔っぱらってセンシティブな気持ちになっていたこともあって、わたしはすぐそばにあった自動販売機でホットコーヒーを2本買い、ホームレスたちに差し出しました。

「オジサンたち、これあげる。今日はクリスマスだから」
「おー、ネーチャン、気が利くね」

ああ、少しだけいいことをした。満足感を持ってその場を後にし、数メートル進んだところで、こんな言葉を投げかけられたのです。

「オネーチャン、お礼にマンコ舐めてあげようかーーーーー!?ギャハハハハッ」

……というひどいエピソードを、先日我が家で開かれた女だけのクリスマス飲み会で披露したら、参加者のひとりが「あー、ホントにオッサンなー……」と溜息をつきました。

そう、オッサンです。女だけで飲んでいるとついつい「オッサンってホントに嫌だよね」って話題で盛り上がりがちです。もちろん、ある中年男性の行動を、「オッサン」と一括りにして叩くのは間違っているし、ミサンドリーに陥らないように気をつけてはいる。でも、こんな行動はオッサンしかしないこともまた事実だと思うのです。