浮気のセックスもただのセックス
みなさんは浮気のセックスをしたことがありますか? 配偶者や恋人がいるにも関わらず、セックスをした経験です。
一般的にはよくない行為、間違った行為、自分本位な行為とされていますが、パートナー以外の人に浮気してセックスをすることは、現代じゃさして珍しいことでもなければ、特殊なことでもない。ありふれたことだからこそ「パートナーに浮気でセックスをされることが、どうしても耐えきれない」という人たちは、浮気をされないかいつも心配しているし、巷を賑わす不倫報道を「けしらかん」と過剰に批難する。
もちろん、「恋人がいるのに浮気をするのは不真面目」「浮気をするくらいなら、最初から結婚しなければいい」というのは正論です。けれどもある種の人々は浮気をしてしまうし、わたしはそのだらしなさを責める気にはなれない。
というのも、わたし自身、恋人を裏切って、別の男性とセックスをした経験があるからです。なぜ浮気をしたかというと、その時ごとに違った理由や状況があります。「精神的に追い詰められて致し方なく」という状況もあれば「スケベ心が疼いてしまって」という不埒な理由のこともある。
ただ思うのは、浮気のセックスが、ものすごくいいかというと必ずしもそういうわけではない。「ものすごくいい」時と「普通にいい」時と「さしてよくない」時とがある。ようするに浮気といえども、セックスはどこまでいってもセックス。パートナーとのセックスや、独り身の時にたまたま好機が訪れた相手とするセックスと同じです。
つまり、相手のテクニック、互いの相性、自分の好意、気分の盛り上がり、といった要素が満たされれば満たされるほど気持ちよく感じますし、反対もまたしかりです。もちろん、「浮気をしている」ということに背徳感を持ち、それを快感増幅のスパイスにする人もいるでしょうから、浮気のセックスは、マンネリな恋人相手のセックスに比べると盛り上がりやすくはあるかもしれません。しかし、そういったメンタルでの底上げが出来ないと、「さしてよくない」という事後感を持つことになる。
とはいえ、先週まで書いてきたように結婚を控えて、わたしが婚約者以外の相手としたあのセックスは、幸か不幸か、とても気持ちがいいセックスでした。