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  • 2017.09.30

「好き」だけで結婚してもいいけど……出産後に夫を粗大ゴミ扱いしないために

夜泣きがきっかけで「…この人が息子の父親でよかったって思った」という大泉りかさんのツイートが1万RT超え!そんな旦那さんの育児に対する振る舞いから学ぶ、結婚相手に最低限求めるべき条件とは、一体なんでしょうか?

この人が息子の父親でよかった

乳幼児を胸に抱いたまま毛布で眠る男性の画像
by Pixabay

 先週の日曜日に、ふと思いついてつぶやいたツイートがバズっております。4日後の、この原稿を書いている9月28日21時15分現在、1万1443件のリツイートに2万2965件の「いいね」がついておりまして、いまだリロードする度に忙しなく通知が表示されてビックリしております。
『息子が新生児の頃、夜泣きの声に夫が「うるさい」「黙らせて」とかいったらブチ切れるからな!って心の中で臨戦態勢取ってたんだけど、ある夜、息子の夜泣きを聞いた夫が「うーん」と唸ったので身構えたら「可愛い声だねぇ」って寝ぼけながら言ったときに、この人が息子の父親でよかったって思った記憶』、というツイートです。

 赤子の夜泣きというものは、母親の精神面をひどく圧迫するものです。睡眠を妨害されるつらさ、近所迷惑になっていないかという心配、一刻も早く我が子を泣きやませないといけないという責任感と焦り。本来は夫と交互に担当出来ればいいのですが、こちらが産休中の身で、かつ、夫が激務だったりすると、夜中に起こすのも忍びなく、どうしても妻が対応するはめになる。

 女性はあくまでも、状況を鑑みて応急処置的に、もしくは気遣いと優しさでもって、夜泣き対応を担当しているというのに、なぜだかそれを完全に母親の「仕事」だと勘違いしている男性が世の中には多いようです。その上、「仕事」なのだからきちんとやりこなして当然、できないのはサボりや怠慢である、と厳しい目を向けてくることもざらにある。

 育児はふたりでするものです。だから、協力体制を敷いてフォローし合うのは当然のこと。それなのに、まるで「自分は関係ない」とでもいうかのように、起きあがる気がないばかりか、「うるさい」「黙らせて」なんて心無い言葉を投げかけたり、はたまた別室に逃げ込む人まで存在するという。

 そういう男親の多くは、「仕事をしている」という大義名分を振りかざして「自分には安眠する権利がある」と考えているように思えます。あとは、「家族のために(つらいのに我慢して)働いている」という被害者意識。「家族のためにつらくても頑張ってるんだから、お前だってつらくても我慢しろ」と。

 そういった被害者意識を持つのはその人の勝手ですけど、問題は「それでいいの?」ということです。だって、育児を丸投げされたら、夫への信頼や愛がどんどん失われていくし、夫と子供との距離も一向に近づかないばかりか、遠くなっていってしまうではないですか。そうならないためにも、男性自身、きちんと育児に参加して、妻や子供との関わりを持ち続けたほうがいいと思うのです。

「好き」という感情だけで結婚すると……

 ……とはいうものの、わたしも結婚する前は、「夫は育児に参加してくれそうか」なんて一切考えたことのないボンクラでした。そもそも、子を作るか否か自体を決めていなかったし、わたしが結婚に求めていたのは「家族を作る」ということではなく「互いに人生のパートナーだと認め合い、さらにはそのことを、世間的に認知されること」でした。なので、結婚に踏み切るにあたり考えていたのは「旅行と外食と外出が好きなこの人とだったら、毎日楽しい日々が過ごせるんじゃないか」くらいのことです。

 だから、子供が夜泣きをしたときに「可愛い声だねぇ」と口にする人だなんて知ったのは、最近のこと。そういう意味では、ちょっとだけ運が良かったかもしれません。旅行と外食と外出が好きだけど、育児はまるっきりしない男性だった可能性だってあった。

 もちろん、最初から「結婚したら子供を産む」というはっきりした人生の指針を持っている女性は、結婚相手には父親となるに相応しい資質を持った人を探すのでしょう。
一方で、そういった策略なく、ただ「好き」という感情だけに後押しされて結婚する女性は、子供が生まれた時に、あれだけ愛おしかったはずの相手が粗大ごみ以下の存在に変わってしまう可能性もある。

 だからといって、前者になれ、と言っているわけではありません。わたしだって、前者にはなれないタイプです。ただ後者であっても、粗大ごみを拾わないようにはしたほうがいい。というわけで、仕事をする自分に被害者意識のある男性とだけは、結婚をするのは辞めておいたほうがいいと思います。


Text/大泉りか

次回は <「エロいこと」を仕事にしているわたしが結婚にたどりつくまで>です。
あなたが恋人に一番求める条件はなんですか?大泉りかさんの場合は、「エロいことを仕事にしているわたしを認めてくれること」。条件にかなわない人を好きになってはお互いに傷つく…そんな繰り返しの果てにようやく結婚にたどりつくまでの、闘争の記録が綴られ始めます。

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。
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