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  • 2017.09.23

子はかすがい?起爆剤?「母と父」になってめちゃくちゃ喧嘩が増えました

「子はかすがい」と申しますが、大泉りかさん夫婦は、子供が生まれて喧嘩が増えたそう。夫婦喧嘩の原因はやっぱり家事と育児の分担。この前も、離乳食を始めてもあまり食べてくれないことで悩んでいた2人の、怒りの導火線に火がついて……。解決法はいったい何なのでしょう。

「母と父」になって増えた喧嘩

父親と母親がリボンをつけたわが子に口づけるサムネイル画像
by joel carter

 子供が生まれたことによって、わたしと配偶者は、「妻と夫」に加えて、「母と父」ともなりました。その結果、関係にどんな変化があったというと、めちゃくちゃに喧嘩が増えた。これにつきます。

 もともとは、喧嘩なんてほとんどすることのない夫婦だったのですが、子供を産んで以降は、頻繁にするようになりました。
原因は、家事と育児。とはいっても、夫は、一人暮らし歴がそこそこに長かったために、掃除や洗濯といった基本的な家事はすべて出来ますし、気が付けばやってくれます。というと、気が付かないとやってくれないのかってことになりますが、わたしも気が付かないとやらないので、そこはお互い様です。

 息子の入浴と、犬の散歩も完全に夫の担当で、息子のおむつ替えもわたしよりマメです。イレギュラーな家事でいえば、わたしがやりたがらない、エアコンのフィルター掃除やウォーターサーバーの水の設置など、重いものや高いところに絡む作業は、言わずとも勝手にしてくれるし、ついでに、元寿司職人という経歴を持っているので、魚を捌く場合もお任せしています。

 こう書くと、そこそこ家事や育児を分担をしてくれていると思うのですが、それでも喧嘩の火種は、日常生活のあちこちにまかれています。先日の喧嘩は、とある休日の昼食時のことでした。

 ちゃぶ台のふちを手に掴んで立ち上がり、料理が盛られた皿に手を伸ばそうする0歳8か月の息子と、延々と攻防を繰り返しつつ昼食をとっていたところ、息子のあまりのフィーバーぶりに見かねた夫が言ったのです。「テーブルの上の食べ物に興味があるみたいだし、こういうタイミングで離乳食をあげたらいいんじゃない?」と。それを聞いた瞬間に、わたしの怒りスイッチがオンになりました。

「は? それはいま、料理を作り終えて、ようやく座ってご飯を食べてるわたしに、また立ち上がって台所で離乳食の準備をしてこいってこと? それでご飯を中断して離乳食を食べさせろって?」とキレたところ、夫は夫で「え、なんでいきなりそういうふうに喧嘩腰の反応をするの? 別に命令したわけじゃなくってあくまでも提案でしょ」と。楽しいランチタイムはとたんに険悪な雰囲気に。

 こう書くと、いきなり喧嘩腰に返すわたしのほうがおかしいと思う方もいらっしゃると思うのですが、それには、複雑に絡まった理由があるのです。

子はかすがいで起爆剤

 わたしの怒りの前提として、先月の終わりごろから息子の離乳食を始めたのになかなかに食いつきが悪く進まない、ということがあります。それが、いま最も悩んでいることのひとつでもあり、なんとか息子が離乳食を快く食べてくれる方法はないかと、あれこれと調べているところ。
その過程で、保育士さんから「両親がご飯を食べている楽しい雰囲気の中であげるのがいい」というアドバイスをいただきました。さっそく、実際に一度か二度ほど試してみたのですが、まるきり無駄で、「わたしたちの食事の邪魔をすることに夢中になるだけで、離乳食は食べない」という結論に達していたのです。

 だから、その日も、「お昼に離乳食をあげようかな」と少し迷い、「でも、雰囲気に流されて食べてくれるわけじゃないことはもうわかってるし、新しい食材を試すわけじゃないから、いつも通りに夕方にしよう」と決めていたのです。そういうことを当然知らない夫の「いいこと思いついた!」とばかりの発言が、「なんにもわかってないくせに!」と、わたしの怒りの導火線に火をつけた。

 つい相手を嫌な気分にさせるような、厭味ったらしい言葉を発してしまったこと、「そういうこと言わせんな!」という逆ギレの気持ちも合わさって、怒りにドシドシと床を踏み鳴らしながら、冷凍してある食材をレンチン解凍して離乳食を用意しました。そして、ぶすっとしたままテーブルに置き、「あーあ」とため息をついて腰を下ろし、離乳食の容器に手を伸ばそうとしたところ、夫がその器を取って、息子を膝に乗せ、離乳食を与え始めたのです。まさかの!自主的行動!!!

 空気を読んだのか、夫が自分から進んで役割を担ってくれたことで、すっと怒りが収まりました。もしも夫が自分の食事を中断することなく、わたしが息子に離乳食を与えるように促していたら、怒りのポイントカード(貯まると何かが起きる!)にひとつハンコが押されていたことと思います。

 子はかすがいといいますが、時には起爆剤にもなります。母と父となったわたしと夫には、これまでにない困難が降りかかっているように思えます。けれども「相手と仲良く暮らしていきたい」という願いを忘れることなく、きちんと具体的な行動でその気持ちを示すことだけが、地味ながらも困難を乗り越える方法ではないかと思うのです。

Text/大泉りか

次回は<「好き」だけで結婚してもいいけど……出産後に夫を粗大ゴミ扱いしないために>です。
夜泣きがきっかけで「…この人が息子の父親でよかったって思った」という大泉りかさんのツイートが1万RT超え!そんな旦那さんの育児に対する振る舞いから学ぶ、結婚相手に最低限求めるべき条件とは、一体なんでしょうか?

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。
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