毒親女子会

私は文章で吐き出せたことが大きい。「VERY妻に憧れていた母の死」とか、毒親のコラムを書くことで救われたし、それを読んで「救われた」と言ってくれる読者がいることで救われた。「吐き出すこと」と「自分の経験が他人を癒すこと」で傷が癒えていくと思う。

ただ、私はまだ言葉にできるほど整理できてなくて…。彼に話そうとしても言葉が出てこなくて、2時間ひたすら泣き通しだったりします。

私も昔は親の話をするたびに涙が出て声が震えたけど、今は鼻くそほじりながら話せるよ。

あははは!私もそうなりたいです(笑)

「この話、自分でも飽きてゲップが出そう」ってぐらい吐き出すと、だんだんどうでもよくなってくる。親を許すとかじゃなく「親なんかどうでもええわ」と思えることが、毒親を克服することだと思う。

親の存在が軽くなるんですよね。Sさんとの毒親トークを穴が開くほど読みました。毒親を克服して幸せな結婚をしている人の話を聞くと、本当に心強いです。

あとはJJ(熟女)になったことも大きい。40を過ぎると、親と仲良かった友達も介護に直面して「正直、母の病状が持ち直すとガッカリする」とか話すんだよね。親を好きな子ほどそんな感情に苦しんでいて「毒親育ちじゃなくても、みんなそれぞれ大変だな」と実感するから。

親を好きだからこそ、苦しいこともあるんですね。

どうしても親のために自分を犠牲にしちゃったり、いざ親が死ぬと鬱状態になっちゃったりとか。親を好きでも嫌いでも苦しみはあるし、いずれみんな親子問題にはぶつかると思う。だからこそ、本音を吐き出せる場所が必要だなって。

アルさんとお友達はJJ会で吐き出してるんですよね。

うん、私が「母が早死にしたことは、母の唯一の子孝行だと思う」と話したら「わかる!私も今は母が長生きすることを喜べない」とか。そういうあるあるトークをしながら、めっちゃピザとか食べてる。

ピザ(笑)。私も吐き出せる場所がほしいです。「この人だったらわかってくれそうだな」という安心感がないと、話せないので。

そういう人は多いと思う。だからオンラインサロンで毒親女子会をしようと思ってるのよ。

もうほんと早く開催してほしいです…!自分だけでは毒親の毒を抱えきれないけど、感覚としてわかってない人に話すとろくなことないなって…私が会ったカウンセラーとか。

「現在の状態では結婚すべきではない」と言ったカウンセラーだよね?そんなこと言うなんて、信じられへんねんけど。

その前にも何人かのカウンセリングを受けたんですけど、「行くんじゃなかった」と思うことばかりで。それでネットでいろいろ調べて、親子関係の本を出してる大学教授のカウンセリングに通い始めたんです。そしたら、むしろ悪化してしまって。

どんなふうに悪化したの?。

自分で自分を殴るようになっちゃったんですよ。

―次回、カウンセラーの無神経な言葉にアルテイシアが怒ります。

Text/アルテイシア

次回は <「母のようになってしまうのでは?」虐待の記憶に苦しむ東大卒女子にカウンセリング②>です。
虐待という辛い経験から、「自分も母と同じことをしてしまうのでは」と家族を持つことに後ろ向きになってしまうMさん。専門のカウンセリングにも通いましたが逆にそれがきっかけで状況は悪化してしまい…。

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