「お盆くらいは帰っておいで」大人になった私と祖父母たちとのパーティーナイト

お盆休みの帰省を楽しむ長井短の画像

 お盆も終わって、いよいよ夏休みもそろそろおしまい。なんとなく淋しい時期に突入してきましたがみなさんいかがお過ごしですか?

 私はといえば、もちろんセンチメンタル過剰な毎日を過ごしています。お盆。皆さん、田舎に帰ったりしましたか?私は珍しく、お盆ちょうどの時期に祖父母の家に帰りました。

夏休みの代名詞、全員参加のお墓参り

 子供の頃の夏休みといえば、なんといってもお墓参りが一大イベントでした。祖父母と親戚家族と総勢8人で、車に乗って長野まで。渋滞を避けるために早朝4時とかに出発するもんだから、朝が早すぎて嫌だったのを覚えています。

 長野に着いたら着いたで、めちゃくちゃ山奥のお墓を掃除。本当に信じられない山奥で、雑草を延々と抜く作業から始まるんですが、これがもう永遠のように終わらなかった。

 やっと終わったと思って車に乗ると、今度は別のお墓が登場。もちろんそちらも掃除。こっちのお墓はなんか、とにかく石を磨くことに時間がかかるタイプで、私と従兄弟はお墓にくっついている花瓶をどれだけ時間をかけて洗うかに神経を注いでいました。

 楽をしたかったんです。このお墓掃除さえ終われば、あとはもう普通の旅行で、毎年同じ旅館に全員で泊まって、夜はとにかくみんなでUNO。次の日は軽井沢で去年も買ったジャムを買って帰宅するのでした。

 こんな夏休みを過ごしたのはせいぜい中学生くらいまでで、それ以降は、部活で行けなかったり、な〜んか行けなかったり、今思うとどうしてちゃんと行かなかったのかと胸が痛みます。

 あの頃は、誰が眠っているのかもわからないお墓をどうしてこんなに朝早くから掃除してるんだろう・・なんて考えることもあったりして、でも、それでもみんなで長野に行くことが私は楽しみで仕方ありませんでした。