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たくさんの糸で“ゆるくつながる”家族を目指そう 家入明子×福田フクスケ対談(最終回)

 2014年7月16日(水)に開催された、ブログ「手の中で膨らむ」が話題の家入明子さんと、ライターの福田フクスケによるトークイベント「日本一炎上しがちな夫を持つ妻と、独身アラサー男子の、AM公開相談室」の内容を、特別に再構成したダイジェスト版にてお届けします。

第1回「結婚はスタートアップだけど、結婚生活はマネジメント」
第2回「自分の価値を確認するためのセックスはダサい!」
も合わせてどうぞ。

子供にとって“父の不在”自体は傷にならない

福田:家入さんのご家庭は、お父さんがすごくエクストリームな人で、ほとんど家に帰らずに行方不明になったりするわけじゃないですか。
明子さんは、「父親が父親として機能していない家庭」と表現されていますけど。

家入:基本的にどこにいるのかわからないですからね。住んでいる場所も最近知ったくらい。
珍しく帰ってきたと思ったら、「明日、都知事選に立候補する」っていう報告で(笑)。
なんとかして止めなきゃと思ったんですけど、「いま、選対本部で決起集会してきたから」って。

福田:あはは、もう遅かったんですね(笑)。

家入:「万全は期すけれども、最悪、公職選挙法に触れて逮捕されるリスクがあるよ」って言われたんです。
でも、それを聞いても子供たちは全然動じなくて、「そのときは、“あの家入一真ってお前の父ちゃん?”って聞かれても、“うちは家入レオのほうの家入だ”って答えるから大丈夫」って。

福田:すごくいい話じゃないですか! ちょっと泣きそうになりましたよ……。

家入:たまに夫が家に帰ってくると、子供たちは「ミッキーマウスがやってきた!」みたいなテンションで無邪気に喜ぶんですよね。
日頃いないことに対する恨みを持っていないんです。
そのとき気付いたのは、子供に“心の穴”を空けるのは、“いないお父さん”じゃなくて、“そばにいるお母さん”なんだってこと。

福田:“心の穴”というのは、二村ヒトシさんの言葉で、“親から植え付けられる感情や思考のクセ”のことですね。
女性がだめんずにばかりハマったり、男性がヤリチンになったりするのは、この“心の穴”が原因だと提唱されています。

家入:“お父さんがいないこと”自体が子供に影響を与えるわけじゃないんですよ。
お父さんがいないことで、お母さんが恨んだり傷付いたりしている。
その感情が子供に連鎖して、初めて子供の“心の穴”になるんだなって。

福田:明子さんは、少なくとも子供の前では、一真さんを決して“悪者”にはしていないのがすごいです。
変な被害者意識を持たせないようにしてるんですね。

家入:妻の私にとっては、めちゃくちゃでとんでもない夫ですけど、子供たちにとってはいい父親だし、彼らもお父さんのことを尊敬している。
そのつながりがある以上、多少の身勝手や不貞があっても、私はあの人と他のつながりをすべて断ち切って他人にはなり切れないんですよ。

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