アルテイシアの恋愛デスマッチ

「死にそうな母を殺しそう」虐待の記憶に苦しむ東大卒女子にカウンセリング①

日本に根強く残る「家族なら許し合うべき・支え合うべき」という考え方。けれど自分を一番に大切に考えて薄情だと責められる筋合いなんて誰にもないんです。母からの虐待のトラウマで、パートナーとの結婚に躊躇してしまうMさんに、自身も毒親との関係に苦しんだアルテイシアさんがカウンセリングします。

 今回カウンセリングするのは、東大卒で超有名企業に勤めるバリキャリのMさん(27歳会社員)
Mさんから以下の相談メールをいただきました。

※今回は虐待や暴力の話が出てくるので、トラウマのある方はご注意ください

 【相談メール】
 毒親育ちの結婚について悩んでいます。結婚を考えるパートナー(交際歴3年)がいるのですが「毒親育ちを克服できてないのに結婚していいのか?」と自信が持てません。

 パートナーとは尊重しあう良い関係を築けていると思います。私の親の話を聞いて「毒親なのでは?」と気づかせてくれたのは彼で、いつも話を聞いてくれてとても感謝しています。

 でも私は「安心できる家族」を味わったことがないため「彼とちゃんと家族になれるのか?」と不安です。自分も母親のようになってしまうのでは…という恐怖がぬぐえません。

 母は私に殴る蹴るといった暴力を振るっていました。母の暴力の記憶がまだ生々しくて、「家族」というと暴力が結びついてしまいます。この考えは違う、と頭では理解しているつもりなのに。

 家族から離れようと一人暮らしを始めたら、その1ヶ月後に母のガンが見つかり、現在は末期ガンに進行しました。母はそれを口実に私を引き戻そうとしてきます。相手が病人だと思うと、振り払うのにいっそう罪悪感がつのります。

 自分だけではどうにもできない、とカウンセリングに行ったら「現在の状態では結婚すべきではない」と言われて絶望しました。 どうすれば毒親育ちがパートナーと幸せになれるのか?アルテイシアさんのカウンセリングをぜひ受けたいです。

母の虐待、父の無関心

自分に虐待をしてきた母に対する殺意に苦しむ女性の画像
byPixabay

話しながら絶対泣いてしまうと思うんですけど…。

そう思ったので、個室を予約しました!

ありがとうございます(笑)。メールに書いたように、子どもの頃、母から日常的に暴力を受けてました。殴る蹴る以外にも、椅子から突き落とされたり、火傷させられたこともあります。幼かった私は、何をしたら母に怒られるのかわからなくて…(泣)

うんうん。

覚えているのは、6歳の時、階段から落ちたことを必死で隠してたんですね。「言ったらお母さんに怒られる」と思って。そのあと歩けなくなって病院に行ったら、足首を骨折してたんですよ。

骨折の痛みよりも、母に怒られる方が怖かったんだね。

そうやってつねに怯えて母の顔色を窺って、私がビクビクしているのが母をさらにイラつかせたんだと思います。

父親は何してたの?娘が虐待されてることに気づかなかったのかな?

母は父のいない時に暴力を振るってたんですよ。父は仕事がすごく忙しくて、あまり家にいなくて。母もワンオペ育児で大変だったと思うんですけど…。

いや、どんな事情があったとしても、虐待されていい理由のある子どもなんて1人もいない。

そうですよね…(泣)

子どもは親から逃げられないんだから、絶対に守られるべきなのよ。父親がどんなに忙しくても、子どもを見ていれば様子がおかしいことに気づくよね。「なんでこんなに怯えてるんだろう」って。

たぶん父もうすうす気づきながら、見て見ぬフリをしてたんだと思います。

母親の虐待の陰には父親の無関心がある。そんな父親の責任が見過ごされがちなことも我慢ならないわ。

本当にそうですよね…。あとツイッターとか見てると、虐待のニュースについて「母親も育児ノイローゼで追いつめられたんだろう」みたいな意見が多いじゃないですか。そういうのを目にすると…。

めちゃめちゃ傷つくよね。

じゃあ子どもはどうなるの?だからって許さなきゃいけないの?って…(泣)。なので、アルさんが「虐待されていい理由のある子どもなんて1人もいない」と言ってくれて救われました。

百万回でも言うたる。

あはははは(笑)