バリキャリ女子の強みと横綱相撲
アル:Sさんは男のスペックや年収にはこだわらないの?
S:はい。私は仕事が好きで一生続けたいし、自分で稼げばいいと思ってるんで。
アル:それはものすごい強みだよ。「相手の稼ぎに頼らなくていい」と思ってれば、スペックに惑わされないし、男の選択肢が一気に広がるから。
私の周りにも独身の素敵男子はいるけど、「家族を養う自信がない」という理由で結婚してない子が多い。特にフリーランスや自営業は不安定だし、「子どもができて奥さんが仕事辞めたらキツいよな」とか考えるから。
そういう男子にとって「仕事が好きで一生続けたい」という女子、しかも会社員の女子はものすごーく!!ありがたい(笑)。私も夫が会社員だからローン組んでマンション買えたしね。
S:私にも強みがあるんですね!!
アル:超強いよ、ベジータ並みの戦闘力。今は男も8割が共働きを希望してるし。
S:私も結婚するなら「共働き、家事育児分担」が希望です。
アル:だったら川崎貴子さんの「キャリ婚」に登録するといいですよ(笑)
S:登録します(笑)。ただ、私は相手のスペックにこだわらないけど、相手がコンプレックスとか抱いたらイヤだなって。
アル:私の見てきた限りでは、ハイスペ男の方がプライドが高くて「自分が上に立ちたい」って奴が多い気がする。彼女が仕事で活躍したり注目されると嫉妬したりとか。
まあこれはスペックよりも人間性だと思う。うちの奇人夫のように(笑)、自分の世界を持ってると「世間のモノサシなど関係ない」と考えるよね。
S:そういう素敵な奇人男性とはバーで出会えるんでしょうか(笑)?
アル:そうねえ、奇人系はあんまり婚活とかしないしねえ。
バーなどで出会いがあった場合、バリキャリ女子の武器は「仕事柄、興味がある」を使えること。たとえば「いま企画を考えてるんだけど、その話、詳しく教えて」「もっと知りたいからメールしてもいい?」みたいな。
すると相手は「この子、俺に興味があるのかな?単なる仕事上の興味かな?」と曖昧な状態で「好きなのか好きじゃないのか、どっち?」とすごく気になるのよ。
S:たしかにその状況はドキドキしますね。相手のことをつい考えちゃうし。
アル:それが横綱相撲です。「あからさまに好き」と思わせると下手(したて)になって、まわしを取れないのよ。つまり自分が主導権を握れない。
S:私も最初からまわしを取られてましたね…完全に向こうが上手(うわて)で、掌の上で転がされてました。
アル:相手がマジメな男でも、まだ気持ちが高まってない段階で「あからさまに好き」な態度を見せると「現時点では気持ちに応えられないから、距離を置こう」と思われがちだよね。恋愛はどちらかの片思いで始まるので、温度差があるから。
S:私も横綱になれるように目指します!
アル:あらかじめ「横綱相撲シナリオ」を考えておくといいよ。これは惚れっぽくない女子にもオススメ。相手を乙女ゲーの攻略キャラだと思って「その人のことを大好きで、落とすならどうする?」と全力で妄想するうちに、だんだん気になってくるから(笑)。恋愛の予行練習にもなるし、恋愛スイッチが入りやすくなると思う。
S:「惚れっぽくないし、受け身で自分から動かない」が私の課題だとわかったので、そこをクリアしていけば、道が開ける気がしました。
あと、もう一つ相談してもいいですか?実はその彼の元カノのFacebookを見てしまって、そしたらキラキラ系の美人でショックを受けて…それ以来、ネトスト化しちゃってるんです。
アル:あれは中毒性があるからねえ。まあ誰にも迷惑かけないし、飽きるまでやってもええんちゃうの?
S:いいんですか(笑)?
アル:オナニーと同じで「やっちゃダメ!」と思うとストレスがたまって、余計したくなるんじゃないかな。ちなみに元カノはそんなに美人なの?
S:見ますか?(元カノのFacebookを見せてくれる)
アル:おお~。たしかに美人だけど人工的というか、造花感がある。
S:やっぱそうですよね?!
アル:男は造花と生花の区別がつかないから。尋常じゃなく化粧が濃いし、ちょっぴりイジってるんじゃないの?
S:ああ、そう言ってもらってスッキリしました!!この話は誰にも言えなかったんですよ…。
アル:友達に「これネトストしてる元カノなんだけどさ~」とは言いづらいよね。
S:出張ホストの話も誰にもできなかったんで、今日は話せてスッキリしました。いろんなことに踏ん切りがついて、前に進める気がします!
アル:そりゃよかった、じゃあ今から飲みに行こうか!
―その後、二人で串カツ屋に行き、爆飲したのでした。
次回は「声優さん好きすぎ女子」が登場します!
Text/アルテイシア
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