幸せは自分で決める
ぱぷ:<VERY妻になりたかった母の死>で『母の基準はすべて「他人に憧れられること」。他者評価しかモノサシを持たず、「自分はこれが好き」「自分はこれが幸せ」と言えるものがない彼女は不幸だったと思う』と書かれてますよね。
自分は何をしたいか?自分は何が幸せか?を考えてない人は多い。あとは、本当はこれじゃないと思ってても「結婚出産しなきゃ一人前じゃない、女として認められない」というプレッシャーを感じている人も多いですよね。
アル:そのプレッシャーは強くなってる気がする。
ぱぷ:そうなんです!
私はアラサーOLど真ん中ですけど、下の世代は「いい大学を出ても一般職で就職して婚活しなきゃ、じゃないと負け犬になってしまう」ぐらいにプレッシャーが跳ね上がってます。
アル:二十代の読者は「30までに絶対結婚したい!」と焦ってる子が多い。
そうなるのもわかるよ。
タラレバ娘とか読むと、ちゃんと納税して犯罪も犯してないのに、結婚してないって一点だけで、なんで攻められなきゃいけないの?
「だからお前らはダメなんだ!」とか言われなきゃいけないの?
それって何目線?と思うもん。
ぱぷ:タラレバは「結婚したけりゃ努力しろ!」と言いたいのかもしれませんが、婚活・結婚ってすぐ結果が出るものじゃないですよね。
たとえば当人同士は結婚したくても、親に反対されてうまくいかないなんてパターンもゴロゴロある。
アル:みんなそれぞれ事情があるからさ。
それを「努力が足りないからだ!」と決めつけるのは乱暴だし、オッサンの説教みたいだと思う。
ぱぷ:結婚や出産は相手あってのものだし、相手は人間ですから。
「努力して偏差値を上げれば合格できる」なんて単純な話じゃないですよね。
アル:あと「女は加齢によって価値が下がる」ってプレッシャーも強いよね。
このまえ電車に乗ろうとしたら、駅のポスターに『甲子園 監督さえも 年下くん』ってオトナ女子川柳が書いてあって。
それでいざ電車に乗ったら、ドアの広告に『なんでだろ?パステルカラーが似合わない』って川柳が書いてあって…「なんでこんなに脅迫されないといけないの?私、電車に乗ってるだけなのに!!」って。
ぱぷ:あはは(笑)。もう脅迫ビジネスみたいな。
アル:年ぐらい普通にとらしてくれよっていう。