“自分より下”の女を求める男への拒否反応

かつての私も「男に甘えられない」「スキがないと言われる」女でした。
その根っこには「男に弱みを見せてたまるか」「弱みを見せて喜ぶような男はお断りだ」という“自分より下”の女を求める男への拒否反応があった。

女友達には「仕事つらいよ~もうヤダ~」と甘えられるのに、男の前だと「仕事なんて辛くて当たり前でしょ?」と虚勢を張ってしまう。
逆の立場で考えると「仕事なんて辛くて当たり前だろ?」と発言する男に対し「この人の前では本音を話せない」「人の痛みをわからない人かも」と感じたでしょう。

またコンパや飲み会でも、つい仕事の話をしていました。
仕事中心の生活だったこともあるけど、「女は若くて可愛けりゃいい」「自分より仕事のできる女はイヤだ」という男に対する反感があった。
これも逆の立場で考えたら、男に仕事の話ばかりされたら恋愛っぽいムードにならないし、「私に興味ないんだな」と思ったでしょう。かつ「仕事のデキる俺アピールかよ、面倒くせえ」とも感じたはず。

当時の私は男尊女卑アレルギーが強まりすぎて、「目の前の男がどういう人か?」を知ろうとする余裕がなかった。男社会で怒り傷つくうちに、男全般を敵視するようになっていた。
それで「どうせコイツも男尊女卑だ」と壁を作っていて、そりゃ「スキがない」「なんか怖そう」と思われて当然。

心の底では「弱い部分も見せられる、ありのままを受け入れてくれるパートナー」を求めていたのに、「弱い部分なんてありませんから!」と鎧を装着して、それで寄ってきた男とはマッチングしないのも当然でした。