人間は多面的で、カラフルだから面白い

アル:「恋愛するには自分を変えなきゃダメだ」と思う人は多いけど、根こそぎ変えるなんて無理だし、変えなくていいんですよ。そんなことしたら本来の魅力も消えちゃうし。「これなら試してもいいかも」ってことを苦痛じゃない範囲ですればいい。

 非モテな人間は「私は非モテキャラだ」と自分で自分を縛りがちだけど、その呪縛を解く方が生きやすいと思う。

 私も昔は「自分はお笑いキャラだ」と決めつけていたから、ひな壇芸人のようにテンション高くしゃべってたし、シノラーファッションだったし…チンドン屋のデブみたいな恰好で「そりゃモテねえだろ」っていう(笑)。

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 同時に「本当の自分を好きになってほしい」と心の底では望んでました。でも「本当の自分」なんて深く付き合わなきゃわからないから、とりあえずデートとかしないと始まらないんですよね。

AM:浅い付き合いのうちは、お互いに本音をさらけ出さないですもんね。

アル:そうそう。それに「本当の自分」が「自分の決め込んでるキャラ」だったりするし。
人間って多面的で、1人の人間の中に男らしさも女らしさもあるし、強さも弱さもある。そんな風にカラフルだから面白いんですよ。だから「自分は○○色だ」と決めつけない方がいいと思う。

 私は北斗晶さんの「プロレスラー時代、マイ竹刀入れを手作りしてた」って話が好きなんです。北斗さんはプロレスも手芸も好きで、自分の好きなことをやっていただけ。男らしい・女らしいとかじゃなく「北斗さんらしい」ってことなんですよね。
「手芸や料理が好き=女らしい」というのは、世間が決めた価値観だから。

「自分は女らしくない」と決めつけると「女モードの自分がキモい」心理をこじらせて、女性性を認めづらくなると思う。「こんな行動するのは私らしくない」と思っちゃって、恋人にも甘えられなかったり、素直になれなかったりとか。

 かくいう私も子どもの頃、自分のことを「私」と言えず「ボク」と言ってたんです。女であることが、しっくりこなかったんだと思う。ちなみに今でも1人の時の一人称は「オレ」なんですよ。「オレはこの原稿を仕上げるぜ!」みたいな。

AM:男らしいですね(笑)。

アル:私は今でも不特定多数の前で女モードになるのはキモいけど、夫の前では女性性を思いっきり解放しています。思う存分、甘えたりイチャイチャしたりとか。「こんな姿、他人様には見せられねえ」と思うけど、それはみんなそうでしょ?

AM:たしかに彼氏と2人でいる時の自分は、人には見せられないですね(笑)。ニャンニャンじゃれあってるところとか。

アル:それを人前でやると「公共の場でイチャつく痛いカップル」になるしね(笑)。
私は夫にさんざん甘えてから「じゃあオレは仕事に戻るぜ!」っていうのが、ベストなバランスで心地いいんです。その両方が“自分”だから。

 誰でも「好きな人に甘えたりイチャイチャしたい」「カワイイって言われたい」みたいな欲望はあるだろし、それにフタをし続けるのは疲れると思う。「女に生まれて損だ」って気にもなりやすいし。

「自分らしくあること」と「女であること」は両立するので、女性性を受け入れつつ、メリハリをつけて生きられるといいんじゃないかな。

 小悪魔本には「甘え上手になろう」と書いてあるけど、べつにならなくていいし。誰彼かまわず甘える女は、年とったら痛いオバサンになるしね。
ただ、自分が甘えたい相手には素直に甘えられる方が生きやすいと思う。

「彼氏にも甘えられない」って子もいるけど、こういうのは慣れだから。付き合いが深まれば、じょじょに心を開けるようになるので大丈夫。だから「この人になら甘えたい」って相手に出会うことだと思います。

 これって男も同じだよね。すごく男らしい人でも、彼女や奥さんには甘えたりして、バランスをとってると思う。
「公私」のギャップが無い人なんていないし、みんなそれぞれ使い分けてるんですよ。 「私」の部分は誰にも見せないんだから、のびのび解放できればいいなと思います。

AM:自分を変えるんじゃなく、自分らしくありつつ、女性性も受け入れる方向で。

アル:それがベストですよね。
私も「女子アナや小悪魔みたいなキャラに転向すべきか?」と血迷った時期もあったけど、「そんなの8回くらい転生しないと無理だ」と悟って、自分を受け入れる方向にシフトしたら、恋愛も人生もうまくいくようになりました。
「自分はこうだ」と決めつけず、多様な自分を受け入れるのが、幸せになるカギなんじゃないかな。

Text/アルテイシア

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