何かに迷ったら面白いほうを選ぶべし?

一般的には、恋愛に限らず何かに迷ったときは「より面白いほうを選ぶべし」が鉄板とされていますよね。例えば居酒屋のドリンクメニューで「レモンサワー」と「キムチサワー」があるならば、後者をオーダーすることによって場が盛り上がります。そう考えると、「迷ったら面白いほうを選ぶべし」って一理ありますが、メンズ選びの場合はちょっと違うかな。

だってさ。優しく堅実なサラリーマンと、脱サラしてイチからお笑い芸人を目指している夢追い人の2択であれば、面白いのは「後者」ってことになります。しかしネタ作りやオーディション優先でデートの時間もままならないことは火を見るよりも明らかです。って考えると、メンズ選びで「面白さ」を重要視するのはゼッタイに違うのです。

それよか、貴女サマの住まいからの物理的距離で決めましょう。遠距離恋愛が難しいことは、すでにあちこちで語られています。北海道と沖縄ほどの遠距離ではないにしても! 例えば貴方サマが葛飾区在住だったとします。足立区男性と品川区男性であれば、会いやすいのは圧倒的に前者のはず。

物理的距離が近けりゃ、そりゃ会う頻度も比例します。特に! 出会ってすぐの時期は、ちょいちょい気軽に会えるって超・大事です。どんだけイイ感じで盛り上がったとしても、いざ次の約束をする際、遠いと「お互いの中間地点まで乗り換え2回か……」的に、どうしてもテンションが下がります。逆に近いと、仮に急な誘いがあったとしても「目と鼻の先だし、ちょっくら会いに行くか!」と、フットワークが軽くなるでしょう。

転職活動で考えてみよう

転職活動に置き換えるとわかりやすいかな。同じ給料、同じ業務内容、同じ福利厚生の会社2社から内定を貰ったとしましょう。最終的な決め手となるのは、通勤の利便性だと思うのです。乗り換え2回の職場と1本で通える職場であれば、誰しも1本で通えるほうをセレクトするでしょう。

「家からの距離で選ぶなんて……」と思うかもしれませんが、たまたま知り合ったメンズと家が近いって、これも何かのご縁! そのご縁を信じて、遠いほうは「ご縁がなかったということで」速やかにお断りしましょう。

Text/菊池美佳子