彼とあなたの間で「正しい」を見つけていく

相談文には「彼は思考が深くてその幅も広い」と書かれていますが、その分アウトプットが上手で弁も立つのでしょうか。
おそらく彼はそういった自分の長所をひけらかしているわけではないと思いますが、あなた視点だと説得力があるように感じるのかもしれませんね。
教養がある、造詣が深い、知識の幅が広い、というのはその人自身の武器になりますし、あなたの言うように彼の魅力のひとつでしょう。
幅広い知識があれば選択肢は増えますし、物事を決めるときの判断材料にもなりますから、決断に明確な根拠が持てて失敗が少ないかもしれません。
でも、だからといって彼が言っていることの全てが正しいとは限りませんから、注意してください。

なにより、彼が絶対的に正しいという思い込みはやめましょう。
あなた自身もきちんと考える癖はつけたほうがいいと思います。
考えることをやめ、他人の言葉を鵜吞みにするようになると、いつか損をしますし傷つく可能性が高くなります。
結果的に彼の意見が正しかったとしても、考えることをやめてしまえばそれは正しいかどうかの判断すらできなくなります。
たとえ彼の発言があなたをコントロールしようとしているものではなく、あなたを思っての発言、お互いにとって最良だと思っての発言だとしても、あなたは考えることをやめたり、自分の意見を捨てたりしてはいけません。
彼の意見とあなたの意見を出し合って、それらを擦り合わせて出た結論が、あなたたちにとっての正解になるのですから。

乱暴な物言いになりますが、正直なところ正しいかどうかなんてのはどうでもいいのです。
あなたが自分で考えて、言葉に出した意見がたとえ間違っていようが、別に大したことではありません。
「あぁ、間違えてしまった」「何がいけなかったのかな」「次はこうしてみようかな」と実際に経験していくことが何よりも大事なこと。
それは、相手を妄信して結果的に正解することよりも、ずっとずっと価値のあるものです。

彼との関係を思い描いて、ふたりで実践していく

もしも、あなた自身がよーく考えて、「彼の言っていることが正しい」と思えたとしても、それによってあなたが傷ついたり、不必要に我慢を強いられているのだとしたら、それはまったくもって正解ではないということを、心に留めておいてください。
正しいことよりもずっとずっと優先すべきは、自分の心を守ることです。

あなたの中で、正しい/正しくないのジャッジをする前に、彼に自分の意見を伝えてみてはいかがでしょうか。
彼がそれに聞く耳を持たず、あなたの意見を頭ごなしに否定して、頑なに自分の意見を押し通そうとするのであれば、彼との今後のお付き合いは考え直したほうがいいと思います。
それはまごうことなきモラルハラスメントですから、どうか一刻も早く離れること、それが難しい場合は然るべき機関に相談することを約束してください。

あなたが彼の意見を認識しているように、彼も「君はそう思ってるんだね」とあなたの意見を認識してはじめて、あなたが望んでいる自然体かつ親友の関係を目指せるのだと思います。
ただ、「親友と同じように」と型に嵌めてしまうのはあまりおすすめできません。
親友は親友で、彼は彼。相手が違いますからね。
親友とは親友の、彼とは彼との関係の築き方がきっとあるはずです。

あなたが彼とどういう関係を築いていきたいのか、と想像することから始めてみましょう。
そのためにも、「年上だから自分はこうあるべき」「彼のほうが知識が深くて広いから正しいに違いない」というイメージによる決めつけから脱却し、対等な立場で考えることをやめずに、自分に意見を伝える勇気を持ってほしいと思います。

Text/ものすごい愛
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