毒吐きはあちゅうのアラサー恋愛入門/はじめまして、大人のがっかり。

結婚済みのイケメンとの出会いで起こるもやもやの犯人

はあちゅう 恋愛コラム By Corey Ann By Corey Ann

 先日、っていってもだいぶ前だけど、ちょっと素敵な人と知り合った。
とはいえ、自分も相手がいるわけなので、ガツガツする必要もないし、
真剣には考えないのだけど、こういう人と、恋をしたらどうなるんだろう、って 頭の中で勝手に妄想するくらいは、時々ある。

それは、まあ、まだ結婚してないし許されますよね。

女子にとっては頭の中でそういう妄想ゲームをしつつ、自分の彼氏と目の前の相手を比べて
「やっぱり彼のほうが自分には、合ってるな」
なんて思ったりすることも、彼への愛を深める大切な作業かと思います。

で、話がそれましたが、半分お仕事ではあるもののお食事に誘われたので、
ルンルンしながら出かけたら、着席するなり、気づいてしまった。

左手の薬指に…! 指輪…!

「ご結婚されているんですか?」と聞いたら、
「実は新婚でして」と嬉しそう。
っていうか、「そんなにも?」ってくらいの照れ笑いで、むちゃくちゃ嬉しそう…。

そこで覚えた今までに味わったことのないがっかり感。

別に狙ってもいないし、まだ恋すらしていないのに
なぜか一人だけ取り残された気分というか、フラれた気分というか。

そこからの、「今度子供が産まれます」
トークとかもはや、ちょっと苦痛。

人の馴れ初めとかを聞くのは大好きだけれど、
「妻は本当に誰よりも美人で、心から愛してるんです」
とイケメンが堂々と宣言しているのってちょっと拒絶された気分なんですけど…。
(なんという被害妄想)

私は妄想モードに突入しやすいという前提のもとに聞いてほしいのだけれど、
彼に愛されまくっている奥さんにもはや嫉妬すら感じて、
「なんでこの人に愛されなかったんだろう」
ってめまいすらした…

って話を、友達にしたところ、彼女の表現が抜群だった。

「春香、それは『大人のがっかり』だったね」

大人の…がっかり…!

まさにそれ。

今までに、好きな人が
(上の例では、別に好き、まで言っていないけど)
結婚している、とか子供がいる、っていうシチュエーションは無かったわけですよ。

せいぜいが「彼女いる」ってだけで、それだって、
でも別に結婚してないから私にもチャンスあるかなってポジティブ転換できるわけだけど、
「結婚してる」はチャンスが全くない。

閉ざされたダンジョン。
それにぶちあたった時のショック、初体験でした。

これから、もはやこういうことが日常茶飯事になるんだろうな。

「もうアラサーなんで」とか年の近い女子が恐縮している姿を見ても、
「そんな卑下しなくていいのに」なんて思っていたけれど、
そういえば、この間初めて「26歳って、結構年ですね」って年下の男の子に言われたんだった。
それもちょっとショックだったよ…。

こういうショックとがっかりが続くことによって、女子は「もうアラサーなんで…」の恐縮女子に
変わっちゃうんじゃないかな、うん、環境がそうさせるんだよね、
ってちょっと悟ったりした。

Text/伊藤春香(はあちゅう)

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