人にたくさん迷惑をかけたほうが「善く生きる」を目指せるのでは、という仮説。

「人に迷惑をかけるな」と言われて育った私たち。でもそれは、「人から何も受け取るな」と同意義だったのです。

「一人が楽しい」と「一人では生きていけない」

カートに乗っている一人が楽しい女性の画像

 「寂しい」という言葉を聞くと、ちょっとだけ胸がキュッとなります。というのも、恋人がいる・いないに関係なく、「一人は寂しいから誰かにそばにいて欲しい」と思ったことが、私はほぼありません。「一人で食べるご飯よりも、誰かと食べるご飯のほうが美味しい」とも、あまり思いません。美味しいものは一人で食べても美味しいし、不味いものは大好きな人と食べても不味いです。

 たまに悲しく思うのは、隣に愛しい人がいないことではなくて、そんな自分の感性を「人でなし」だとか「人生の豊かさを知らない」だとか言われてしまうこと。もしくは、自分で自分の感性を責めてしまうこと。しかし、私は人でなしではない……! これについては、何度も訴えながら世間の理解が変わるのを待つしかないと思っています。私は人でなしではないが、確かに少数派の感性の持ち主ではあると思うから。

 そんなわけで、「愛しい人に隣にいてほしい」みたいなことはあまり思わない私ですが、「自分は一人でも生きていける」とは考えていなくて、むしろ「人間は一人では生きていけない」と、最近よく実感するようになりました。