仕事もプライベートもいい人に出会えるのは奇跡だ。面接官をやって気づいたこと

はじめて面接官をやってみたら

面接中の画像 Marvin Meyer

最近、面接をよくしている。受ける側ではない。質問を投げかけ、一緒に働けるかどうかの合否を決める方だ。面接官という役割を担って、面接に出席する日々が続いている。

私の会社は、少々変わっている。新しい人を採用しようとするとき、人事という職種はまず動かない。求人の出向から面接、その他入社手続きまで部署の採用活動はすべてその部署で完結せねばならないのだ。今の部署はそれほど大きくはなく、人も限られているので自然と私にバトンが回ってくる。つまり、近い将来、新しく入ってくる誰かに社内のアレコレや仕事のノウハウ、会社のさまざまな事柄について教えねばならないのは上司ではなく、この私になる。オイオイ、まじかよ! と思うかもしれないが、私がもっとも身に染みている。そうなんだよなあ~……私、人に教えたりするのも人の上に立つのもさほど得意ではなかったりする。

そんな事情もあり、ほぼ私と気が合うか? 一緒に働けそう……いや、仕事終わりに酒を飲みたくなるタイプか? という方を探すべく、怒涛の面接週間が幕を開けた。同席する上司たちは「人を見る目がないから…」と弱気な発言をし、ほとんど私の一存で決まると言ってもいいような面接でもある。いや、いいんか? そんなんで……と思わなくもないが、やっぱり同じ職場で働くとなると当人のスキルだけではなく、性格面や意思の疎通が取れるかどうかもきちんと見なければならない。私が今まで面接を受ける側にしか立ったことがなかったから知らなかっただけで、実情はこんなものなのだろう。人間同士なんだし

私は昔から、男の人とうまく働くことができない。私に仕事に対する譲れないプライドみたいなものがあるのだろうか。他業種の方であればうまく付き合えるのに、毎日共に仕事をする男の人とはなぜか毎度のように喧嘩をしてしまう。だから、できることなら避けたい。ア~あとおじさんも……単純に好きじゃないから(偏見…)。というわがままを言いまくっていたにも関わらず、面接にきてくれたのはほとんど私よりも年上の男性。普通のおじさんたちだった。