彼女を懲らしめる作戦

どうやって懲らしめてやろうか。そう考えていた矢先に、ロフトプラスワンのトークライブに彼女が出演することを知りました。プロフィールを見ると“NO.1ヤリマン”というようなことが書かれている。あれ、ロフトプラスワンで行われた、ヤリマンNO.1を決める大会で優勝したのは、わたしじゃなかったっけ? なのに、なんで彼女が名乗ってるの? 名乗りたいならば、次回の「Y-1グランプリ」に出場して優勝するのが筋じゃね?

という強引なこじつけのもと、「Y-1グランプリ」の出場者たちとともに、彼女が出演するトークライブに乱入して挑戦状を叩きつけることにしたのでした。

一応は知らせておいたほうがいいだろうということで、「Y-1グランプリ」の担当者だった田実さんに計画を知らせたところ、最初に返ってきたのは「止めることはしませんが、僕は聞いてなかったことにしてください」という返事でした。しかし、すぐその後にまた電話が架かってきて「ちょっと考えたんですけど、後々、伝説になるようなことには関わったほうが楽しいので、僕がマイクを渡します」と協力を申し出てくれることに。わたしもそこそこ狂ってますが、田実さんも狂ってる! 

そういう経緯で、我々は彼女のトークライブに乱入し「ヤリマンNO.1を名乗るのは、次のY-1グランプリに参加して、優勝してからにしろ! 我々は、いつでも闘いに応じる!」と彼女のトークを聞きに来ている観客たちの前で、がっつりといちゃもんをつけたのでした。

挑戦状を叩きつけた結果…

後日、ロフトプラスワンの店長から大目玉を食らい、『当日の件は他言無用で、今度一切しゃべらない書かないと約束しろ。撮っていた映像や写真のデータもすべて消さないと、訴えると先方が言っている』と連絡がありました。モノカキがモノカキに向かって、黙れなんて、よくもそんな恥ずかしいことを言えるもんだと思いながらも「ロフトプラスワンでヤリマンNO.1を謳われたら、わたしの面目がゼロになりますよね?」とあくまでもこちらの非は認めないという態度を貫いた結果、彼女から訴えられることもありませんでした。もちろん「Y-1グランプリ」に出場もしてくれませんでした。つまらん~。

社員である田実さんは、きっと相応のペナルティを受けただろうなぁと思うのですが、しかしあれから十数年。今もロフトプラスワンで、多くのイベントをブッキングして成功に導き、さらには映画のプロデューサーまでしちゃったなんて、立派というか、さすがは保身ではなく伝説を選んだ男。エロティック SFコメディー「YARIMAN HUNTER」は、現在絶賛上映中なので、ご興味のある方は、観に行ってみてはいかがでしょうか。エッチだし、奇々怪々な地下芸人がわんさか出ていて、とても景気のよい映画です。

Text/大泉りか