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  • 2013.02.01

彼氏だとイケない女、彼女にはこんなことしないという男(4)/二村ヒトシ×大泉りか

AV監督でありながら著書多数の二村ヒトシさんに、SM嬢の経験を持つ大泉りかさんがインタビュー。セックスで具体的に気持ちよくなるためには恥ずかしいところを見せることが大事、でも本当に好きな彼氏には恥ずかしいからこそ見せられない。だったらセフレとだけ快楽のための性行為をすればいいの?それは違う、その理由は?

 AV監督でありながら、『恋とセックスで幸せになる秘密』、『すべてはモテるためである』などの恋愛書の著作を持つ二村ヒトシさん。女性が積極的なアダルトビデオの先駆者であり、撮影現場で多くの女優の性を見つめてきた氏に今回の特集「セックスセンス」について語っていただきました。
第1回「セックスと恋の呪いにかかった女たち」第2回「セックスを餌にしても幸せにはなれない」第3回「恋愛とセックスが切り離せない理由」も合わせてお読みください。
(インタビュアー:大泉りか)

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言葉をつかわないコミュニケーション

二村:女性誌のセックス特集に散々書かれていることだから、みんなもう知っていると思うんだけど、男にも身体中に性感帯があるんですよ。それを探りあって、お互いの性感帯を発見しあっていくのがコミュニケーションとしてのセックス

でも男の中には開き直って、遊び相手だといきなり四つん這いになったりするヤツがいる
「お尻の穴を舐めてくれ」とか。そんなことされても、女性はひきますよね。

大泉:男の四つん這いはちょっと間抜けですよね。愛してないと許せないかもしれない。

二村:付き合ってもいないのに、最初のセックスからいきなり「フェラチオしてくれ」とか言う男っていうのは、その女性のことをあんまり真面目に考えてないよね。風俗みたいなものだと思っている。
非常によくない「受身のヤリチン」ですね。

彼氏だとイケない女も、「彼女相手には、こんなことしないよ」ってことをワンナイトラブの相手にしちゃう男も、どちらも間違っていますよね。 本当は男も女も「いちばん大切な相手にこそ、そういう恥ずかしいところを見せるべき」なんだから。 好きな相手にこそ「愛おしい」、「ちょっとかわいい」と思いながら、責めてあげたらいいと思います。

「こういうテクニックを使うと、離れられなくなるに違いないから、がんばってやってみよう」とか、逆に「こういうテクニックを使うと風俗嬢みたいって思われて、やりすぎかしら」とか、そういうことを考えちゃうから、なかなか自分から男を愛せない、セックスを楽しめないんです。

そうではなく、「好きだから、しちゃう」ということが大切です。
本当は嫌だけど「彼がスケベなフェラチオが好きだからスケベなフェラチオをがんばってする」という関係は、いつか必ず破綻しますよ。憎しみが浮かんでくるもん、そのうちに。

大泉:いつか噛みきってやろうかと(笑)。

二村:この相手を愛おしいと思う気持ちでやってあげること。騎乗位をした時の相手の反応が愛おしいから上で腰を振ってあげる、と。振らされているのではなくね。

大泉:女性としても実は騎乗位のが気持ち良かったりすると思うんです。

二村:そうだなんだよね。ほとんどの男はセックスが下手だから、だったら騎乗位で自分でクリを触って腰をふったほうがイケるでしょ、それは。
でも、その時に、痴女ビデオばっかり見ている受身な男(笑)だと、いつまで経っても女は自分で腰を振り続けないといけない。

騎乗位で女が腰を振っている最中に、いいところに当たったときは、男側だってわかる。だったら、そこに当たるように、男は下にいても腰を使わないといけない。
女も同じで、正常位で気持ちいい場所に当たったときは、下にいても腰を使う。それが「言葉ではないコミュニケーション」なんです。  

大泉:セッションですね! それがセンスですかね。

二村:そうです。「あっ、いま、まんこのいいところに当たった」っていうのを分かり合うこと。まんこだけじゃなく、性感帯の触れ方やキスひとつとっても、すべてが会話。

歯の裏が感じる、とか唾を飲まされるのは好き、とか逆に飲まされるのは嫌だとか、すべてが心の穴。
その穴の分析を、いちいちする必要はないけど、「その人はこういうのが好きなんだ」ってわかっていかないと、同じ相手と何度もセックスをする必要がない。

同じ相手と何度もセックスをするというのは、そうやって少しつづ相手を理解していく、自分のことも自分で理解していくことなんです。そして、お互い研究しあっている限り、何年一緒にいてもセックスは飽きない。

「 クンニをしない男、声を出さない男はダメ

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二村:それに、やっぱり男はクンニをするべきだと思う。っていうと読者の中には落ち込む人もいるかもしれないけどね。私の彼氏はしてくれない……、って。

大泉:クンニしない男、いるんですか? 出会ったことないですけど。むしろ、「この人のクンニ、しつけーな」って人のが多いような。

二村:しない男、いっぱいいるでしょうよ。ヤリチンとか。

大泉:でも、ヤリチンでも本命の彼女にはしますよね。たぶん。どうでもいい相手だからしないというだけで。

二村:女性も自分の性器にコンプレックスがあって「クンニされるの苦手……」「好きな人にされるなんて絶対ムリ」って人、すごく多いよね。がんばって、されてみてください。

恥ずかしい所だからこそ気持ちいいんです。もしかしたら「クンニ、ウェルカム!」って女性より、よっぽど激しく感じるようになって天国が味わえるかもしれないよ。

とにかくクンニしない男はダメ。それから話は逆方向にいきますけど「乳首を舐められて声を出さない男」もダメ。

大泉:またハードルをあげましたね。
でも乳首を舐めてあまりに盛大な声をあげる男は女はあんまり好きじゃないですよ。
「あぁんっ」とか思わず洩らした的な声をあげるのはかわいいですけど、「あんあんあんあん」うるさいほどに喘がれると、置いてけぼりにされた気分になります。

二村:勉強になります……。
男も音のボリュームの調節が必要、と。メモしておこう……。

大泉:舐められて出ちゃった、くらいでお願いしたいです。
でも、乳首を舐めるとして、女から積極的にしすぎることで引かれることってないですか?

二村:うん。たいていの男はエロいことが大好きなんだけど、実は彼女にされるのは……、というヤツもいる。
風俗ならどんな変なことをしてもいいと。
でも、そんな男はもう断罪していいと思う。

大泉:そうですよね。
だって会話をしようとしているのに、頭から拒否しているのと同じですもんね。

二村:そう。そして、そういう男は「彼女を支配したい」と思っているわけだから、どんなにイケメンでも高収入でも、ふったほうがいい。
そんな男と付き合っていても幸せにはなれません。不幸になるだけです。

大泉:ということは、すべての女性は今一度、何をしたくて何がしたくないのかを考えて、それを彼氏に試してみる。
で、彼氏に「お前はそういうことしなくていいよ」と言われたら、その男との関係は考え直してみる、と

二村:そう、そういうシンプルな問題。世の中には「女が濡れていると腹が立つ」って男もいるからね。

大泉:えーー!?

二村:本当の話だよ。「処女がいい」とか「女はオナニーしてもらっては困る」って男も、まだまだ、けっこういっぱいいる。
それがモテない男だったら「だからモテないんだよ」って話ですむけど、困ったことにモテる男の中にもいるんだよ。

彼らが「自分自身の性を把握してない女」を好きなのは、女を支配したいから。
そういう男は本当に相手にしちゃダメなんだけど……、
でも、女の子の方にも「支配されたい願望」があったりして、ひっかかっちゃったりするんだよね。



【次回は、とうとう最終回です】

Text/大泉りか

ライタープロフィール

大泉りか
キャバ嬢、SMショーのM女、ボディペインティングのモデルなどの経歴を経て、現在は官能小説家、ライトノベル作家。

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