二村ヒトシさん セックスセンスインタビュー

彼氏だとイケない女、彼女にはこんなことしないという男(4)/二村ヒトシ×大泉りか

AV監督でありながら著書多数の二村ヒトシさんに、SM嬢の経験を持つ大泉りかさんがインタビュー。セックスで具体的に気持ちよくなるためには恥ずかしいところを見せることが大事、でも本当に好きな彼氏には恥ずかしいからこそ見せられない。だったらセフレとだけ快楽のための性行為をすればいいの?それは違う、その理由は?

 AV監督でありながら、『恋とセックスで幸せになる秘密』、『すべてはモテるためである』などの恋愛書の著作を持つ二村ヒトシさん。女性が積極的なアダルトビデオの先駆者であり、撮影現場で多くの女優の性を見つめてきた氏に今回の特集「セックスセンス」について語っていただきました。
第1回「セックスと恋の呪いにかかった女たち」第2回「セックスを餌にしても幸せにはなれない」第3回「恋愛とセックスが切り離せない理由」も合わせてお読みください。
(インタビュアー:大泉りか)

二村ヒトシ 恋愛 結婚 セックス 大泉りか

言葉をつかわないコミュニケーション

二村:女性誌のセックス特集に散々書かれていることだから、みんなもう知っていると思うんだけど、男にも身体中に性感帯があるんですよ。それを探りあって、お互いの性感帯を発見しあっていくのがコミュニケーションとしてのセックス

でも男の中には開き直って、遊び相手だといきなり四つん這いになったりするヤツがいる
「お尻の穴を舐めてくれ」とか。そんなことされても、女性はひきますよね。

大泉:男の四つん這いはちょっと間抜けですよね。愛してないと許せないかもしれない。

二村:付き合ってもいないのに、最初のセックスからいきなり「フェラチオしてくれ」とか言う男っていうのは、その女性のことをあんまり真面目に考えてないよね。風俗みたいなものだと思っている。
非常によくない「受身のヤリチン」ですね。

彼氏だとイケない女も、「彼女相手には、こんなことしないよ」ってことをワンナイトラブの相手にしちゃう男も、どちらも間違っていますよね。 本当は男も女も「いちばん大切な相手にこそ、そういう恥ずかしいところを見せるべき」なんだから。 好きな相手にこそ「愛おしい」、「ちょっとかわいい」と思いながら、責めてあげたらいいと思います。

「こういうテクニックを使うと、離れられなくなるに違いないから、がんばってやってみよう」とか、逆に「こういうテクニックを使うと風俗嬢みたいって思われて、やりすぎかしら」とか、そういうことを考えちゃうから、なかなか自分から男を愛せない、セックスを楽しめないんです。

そうではなく、「好きだから、しちゃう」ということが大切です。
本当は嫌だけど「彼がスケベなフェラチオが好きだからスケベなフェラチオをがんばってする」という関係は、いつか必ず破綻しますよ。憎しみが浮かんでくるもん、そのうちに。

大泉:いつか噛みきってやろうかと(笑)。

二村:この相手を愛おしいと思う気持ちでやってあげること。騎乗位をした時の相手の反応が愛おしいから上で腰を振ってあげる、と。振らされているのではなくね。

大泉:女性としても実は騎乗位のが気持ち良かったりすると思うんです。

二村:そうだなんだよね。ほとんどの男はセックスが下手だから、だったら騎乗位で自分でクリを触って腰をふったほうがイケるでしょ、それは。
でも、その時に、痴女ビデオばっかり見ている受身な男(笑)だと、いつまで経っても女は自分で腰を振り続けないといけない。

騎乗位で女が腰を振っている最中に、いいところに当たったときは、男側だってわかる。だったら、そこに当たるように、男は下にいても腰を使わないといけない。
女も同じで、正常位で気持ちいい場所に当たったときは、下にいても腰を使う。それが「言葉ではないコミュニケーション」なんです。  

大泉:セッションですね! それがセンスですかね。

二村:そうです。「あっ、いま、まんこのいいところに当たった」っていうのを分かり合うこと。まんこだけじゃなく、性感帯の触れ方やキスひとつとっても、すべてが会話。

歯の裏が感じる、とか唾を飲まされるのは好き、とか逆に飲まされるのは嫌だとか、すべてが心の穴。
その穴の分析を、いちいちする必要はないけど、「その人はこういうのが好きなんだ」ってわかっていかないと、同じ相手と何度もセックスをする必要がない。

同じ相手と何度もセックスをするというのは、そうやって少しつづ相手を理解していく、自分のことも自分で理解していくことなんです。そして、お互い研究しあっている限り、何年一緒にいてもセックスは飽きない。