子ども靴のダサさに耐えられるか?息子がドラえもんを選ぶ問題

子供の靴

昨年の年明けに立てた目標は「今年は、好きなことしかしない」でした。41歳を目前に控えて、これから先は好きな人としか付き合いたくないし、好きな仕事しかしたくない。
そうは決めたものの、目標を100%達成できたかというとやはり無理で、ツイッターでリプをもらえば苦手な相手でもレスを返すし、確定申告も泣きながらやった。

けれども、目標を立てたことは決して無駄ではなかったと思います。
うっかりすると、いただける仕事はなんでもありがたくお受けするスタンスになりがちなフリーの物書きだからこそ、「好きなことしかしない」と強く意識することで、自分の実現したい企画を立てようと意欲がわくし、好きなことだからこそクオリティの高い記事を書くことができます。その結果、「わたしの好きなものを、世の中に紹介できた」という満足感を得ることもできる。

だから、今年は一歩進んで、仕事や人付き合いだけではなく、髪型やファッションや持ち物も「母親だから」とか「40代だから」とか気にせずに「好き」を優先して、さらに機嫌よく生きていきたいと思うのですが、さて息子の話です。

オシャレより「ドラえもん」を選ぶ息子

2歳2ヶ月になった息子は近頃、物事を主張することが増えてきました。朝起きると「ママ、コウエンイコ」と行先をリクエストしてくるし、テレビをつけると「プロレチュミル」とチャンネルを指定される。
「今日は保育園に行く日だから、公園は土曜日ね」「プロレスは夜に見ようね」と説明をすればだいたい納得してくれるのですが、どうしてもひとつだけ譲ってくれないことがあります。外出用の靴です。

いま現在、息子がメインで履いているのはドラえもん柄のコンバース。ネイビーのキャンバス地に、ぱっと見は水玉模様のように見えるドラえもんのパターンが配置されているデザインのものです。形は、オールスターのハイカット。ただしキッズ用ということで、チャックで脱ぎ履きができるようになっています。

サブカルっぽさとオシャレの両立!と思って買ったものですが、サイズがすこし小さくなったので、これを機に、自分で履く練習をさせるためにもベルクロ(マジックテープ)のものを買い求めたい。そしてせっかく買うなら靴屋できちんとサイズも測ってもらいたい。

しかし、靴屋に行けるのは週末になるし、それまで小さい靴を履いているよりはマシかと、取り急ぎにおさがりでいただいたシンプルな黒のベルクロスニーカーを履くように促しても、「イヤヨー! ドラチャン、ドラチャンイイヨー!」と絶対に受け入れてくれないのです。そして迎えた週末、靴屋に連れていっても、案の定、お気に召したものはない様子。

「どうしたものか……」と悩んだ結果、ドラえもんモチーフでベルクロの靴を探すことにしたものの、ザ・キャラクター靴という感じのものばかりで、どうしても買う気になれない。
「ベルクロのドラえもん靴、履かせたくないデザインのものばっかりなんだけど、どうしよう」と夫に漏らしたところ「そんなこと言わずに、買えばいいじゃん。本人が喜ぶんだから」と。

そう、確かにそう。本人が気に入って喜ぶならそれでいい。でも、愛用している方がいたら非常に申し訳ないのですが、キャラクター靴はどうしてもわたしの趣味ではなく、息子に履かせることに抵抗があるのです。