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  • 2015.03.27

男性キャラ読みで楽しもう!筋肉男子とヘタレ萌え男子が魅力を放つSFラブアクション『ジュピター』

ウォシャウスキー姉弟が『マトリックス』シリーズ以来の完全オリジナル脚本で挑んだ『ジュピター』。日常を刺激なく過ごす主人公ジュピター(ミラ・クニス)が、宇宙規模の争いに巻き込まれる壮大なSFアクションwithラブです。

『ジュピター』は完全なるSF。地球という惑星は、人間より高度な知性を持った異星人によって管理されている設定。地球で平凡に暮らすジュピターという女性をキーに、人類の生き残りをかけた壮大なバトルが繰り広げられます。

 完全SFの世界観は視覚的魅力を多々体験することができます。ストーリーがとにかく壮大なので、映像のスケール感もでかい。大迫力の地球&宇宙バトルを目にすることができます。

柳下修平 映画 ブロガー 映画が描く愛のカタチ ウォシャウスキー姉弟 チャニング・テイタム ミラ・クニス ショーン・ビーン エディ・レッドメイン ダグラス・ブース ワーナー・ブラザース映画 Jupiter Ascending 筋肉男子 ヘタレ萌え男子 色気 オヤジ カッコつけ野郎 兄弟 ジュピター 女子会 キャ
©2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

 決して『マトリックス』の再来ではなく、全く新しく構築されたウォシャウスキーワールドの映画です。前作『クラウド・アトラス』の真逆をいく、とにかく娯楽に特化した壮大なSFアクション映画。
主人公ジュピターと兵士ケイン、異星人との政略結婚などの愛も絡めながら物語は進んでいき、最後はスカッと終わります。

 ごく平凡な主人公ジュピターが、宇宙規模の争いに巻き込まれる展開は、完全なるイマジネーションの世界だからこそのあり得ない展開を存分に楽しめます。

 チャニング・テイタム演じる元兵士・ケインは、硬派で嫌味のない筋肉キャラ。対照的に、嫌味たっぷりのヘタレもやしっ子である悪役バレムを演じるのは、今年アカデミー賞「主演男優賞」を受賞したエディ・レッドメイン。この二人の対照的なキャラクターも本作の見どころの1つです。

 オリジナリティを出しつつ、あらゆるSF映画のオマージュが溢れる、見ていて楽しい作品。続編を匂わせないラストが爽快な気持ちにさせてくれ、スカッと劇場を出ることができました。

 本作はオリジナリティとSF名作のオマージュとの絶妙なバランスが見どころですが、一人の女性を取り巻く男性たちについてあれこれ品評しあうのも楽しいです。つまり、女子会のトークテーマにも最適。


「筋肉男子とヘタレ男子」あなたの好みは?


 まず、ほぼ主役級の元兵士・ハンター・ケインを演じるチャニング・テイタム。『マジック・マイク』でも見せた筋肉を本作でもタンクトップで見せつけております。

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©2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

 ケインは絵に描いたように硬派な男なんですね。いや、硬派を装った“クール童貞”な感じ。自分からは女性に指一本も触れられないウブな男なんです。主人公のジュピターがちょっと合図を出してもどうも踏み出せない。

 思わず「童貞か!」と突っ込んでしまうほどなんですが、それはジュピターの正体が、彼の硬派故に手を出せない性格に関係しているから。とはいえ、何度見ても「童貞か!」と突っ込みたくなるでしょう。

 続いて、実質悪役バレムを演じたエディ・レッドメイン。
エディ・レッドメインと言えば、現在絶賛公開中の『博士と彼女のセオリー』でスティーブン・ホーキングを演じて第87回アカデミー賞「主演男優賞」を受賞しました。『レ・ミゼラブル』なども有名ですね。

 今回初とも言える大作出演&悪役だったわけですが、彼の良さが存分に発揮されたキャラクターに。ちなみに、エディ・レッドメインは1982年生まれの現在33歳なのですが、実年齢よりかなり若くみえる俳優です。良く言えばフレッシュ、悪く言えば幼さの残る俳優と言うことですね。それが今回の悪役にマッチしてるんです。


 
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©2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

 悪役と言えば、例えば『ダークナイト』のジョーカーや、『イングロリアス・バスターズ』のハンス・ランダのような“狂気に取り憑かれていてこそ最強”という名の照合が与えられる存在。

 しかし、エディ・レッドメイン演じるバレムは狂気とは程遠く、とにかくヘタレ。細身で弱々しい身体つきで、権力を盾に悪事を働く。だから、やってることは悪役でも、ヘタレ故にヘタレな結末の連続。これがコミカルで魅力的に感じる部分でもあります。

 エディ・レッドメインという俳優を他の映画でご存知の方は、このギャップに間違いなくやられるでしょう。筋肉質で硬派なケインと対照的で、母性本能をくすぐられる女性も多いかもしれません。

 そんな対照的な二人を見て、「あなたはどっち派!?」と聞きたくもなるのですが…あと二人!あと二人いい男性キャラクターがいるんで紹介させてください!


典型的次男と色気ムンムンオヤジ


 一人目は、悪役・バレムの弟を演じるダグラス・ブース。タイタスという名の彼も悪役で、兄を貶めようとジュピターとの政略結婚を企てるんです。このダグラス・ブースがまた嫌味たっぷりの“典型的次男”でなかなか香ばしいんです。

 何ていうんでしょうね、無理に色気を出そうとする青年とでもいいましょうか。元々イケメンなのに、明らかに背伸びしたカッコつけ野郎で、色気を無理やり盛ってる感じなんです。もちろんそれは役としてなので、「ダグラス・ブース、お見事」です。

     
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©2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED.ALL RIGHTS RESERVED.

 ただこういう背伸びキャラは同じ男として共感しちゃうんですよね。何ていうか、現状のままでも決して人生の危機を迎えるわけではないのに、背伸びしてもっと上を目指したくなる感じ。凄くわかります。
彼も兄のように結局ヘタレなんですが、こういうキャラは憎めないし、むしろ自分と似てて「お前もう少し頑張れよ」と心で涙しておりました。

 最後に紹介したいのが、ショーン・ビーン。スティンガーという役柄ですが…細かな設定は伏せておきましょう。もうアレです、スティンガーは色気のあるオヤジです。もういいオッサンなんですが、こういうオヤジって色気があるんですよね。

 どうやら『ジュピター』をショーン・ビーン目当てで行く女性ももちらほらいらっしゃるそう。ちなみに、ショーン・ビーン演じるスティンガーは、なかなかカッコいい役割を担っていてイイオヤジ全開です。

 筋肉質で頼れるけど童貞っぽいケイン、ヘタレなバレムとタイタス兄弟のツッコミがある若手3人に比べて、とにかくイイオヤジなスティンガー。この機会に俳優・ショーン・ビーンを知って、本作以外を楽しむのもオススメです。

 というように、この映画はタイプの異なる個性的な男性キャラクターが多数登場します。
あなたはどの俳優、どのキャラクターがタイプでしょうか。統計取ってみたいものです。

 SF映画、アクション映画、壮大な映像によるアトラクション映画として様々な魅力がある本作ですが、個性豊かな男性キャラクターたちを女性同士で吟味し合うのも、また違った楽しみ方ができると思います。

 ちなみに私は、ミラ・クニスが美人で可愛くてたまりませんでしたが、その気持ちは胸に秘めておきます。



3月28日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー他全国ロードショー

監督・脚本:ウォシャウスキー姉弟
キャスト:チャニング・テイタム、ミラ・クニス、ショーン・ビーン、エディ・レッドメイン、ダグラス・ブース
配給:ワーナー・ブラザース映画
原題:Jupiter Ascending/2015年/アメリカ映画/127分
URL:映画『ジュピター』公式サイト

Text/柳下修平

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ライタープロフィール

柳下修平
1986年生まれ。映画ライター・ブロガー。100人規模の映画ファンイベント「映画ファンの集い」主催者。

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