「支配されたい」に潜むオンナの本音

 さて。なぜ、我々婦女子は、支配されることを渇望するのでしょうか? 普通に考えたら、まず「指図」って部分でイラッと来ますよね。
たとえば職場のお局サマから、「コピー100部とっておいて! その後は給湯室に溜まってある湯飲み洗っておいて! その後はコンビニまでひとっ走りして私の好物、サツマイモプリン買ってきて!」とか指図されたら……って考えると、ブチ切れたくなるのが普通の感覚だと思います。

 「取り締まり」も然り。話は脱線しますが、ネット経由で繋がった男性と会うことになったときのことです。プロフィール欄に「代表取締役」と書いていたから、実際に会ってみようと決意したのに、いざ顔を合わせてみたら、代表取締役どころか、工場勤務の派遣社員だったことがありました。よくよくそいつのプロフィールを見たら、「代表取乱役」と……筆者の読み間違えだったわけです。

 ここまで書いて、閃きました。そういえば我々婦女子って、代表取締役が大好きですよね。「オトコは肩書きじゃない!」って考え方もあるかと思いますが、ここでは華麗にスルーさせて頂きます。それにホラ、顔も性格もチンチンのデカさも同じで、代表取締役と工場勤務の派遣社員だったら……皆さん、代表取締役を選ぶでしょ(注:工場勤務の派遣社員が悪いという意味ではございません)。
 
 どの会社でもそうだと思うんですけど、代表取締役は、責任の重い立場です。そう、社員を……っていうか人を支配するには、「責任」が伴うんですよね。男性に、「支配されたい」と願う感情には、「自分との関係性に責任を持ってほしい」という本音が隠れているのだと思います。
 
 指図にも取り締まりにも、「責任」が伴いますからね。たとえば、「ミニスカートは穿くな!」「派手な格好もするな!」って指図。「オシャレを楽しめないぶん、俺が責任を持って楽しませるぜ!」って解釈になります。「俺以外のオトコとは連絡をとるな!」って取り締まりも、「交友関係が狭まるぶんの責任はとるぜ!」って解釈できます。