フラれたのは自分のせい?「ネガティブ自己内省」系
一方で、自己評価の低い人に多く見られたのが、失恋の原因を自分の中に探し、「やっぱり私なんか……」と自罰的・内省的になってしまうパターンです。
これを「ネガティブ自己内省」系と名付けてみました。
電気を消して真っ暗にしたお風呂に入り、ワイヨリカを聴きながらひとりで泣いていました。
ショックで3日間ご飯ものどを通らず、部屋に引きこもって『ジャッカス』を延々ループ再生していました。
ハッピーエンドもバッドエンドも見ていると辛くなってしまうので、なんの意味もないおバカな映像が、かえって救いになりました。
このように、なかなか現実を受け入れられず、内にこもってふさぎ込んでしまうのがこのタイプの特徴。ワイヨリカ、ジャッカスなど、銘柄の指定が妙に具体的なのも、それを拠り所にしていたリアリティを感じますね。
こうした行動は、普段の態度やオーラにも滲み出てしまうもの。
申し訳ありませんが、男性にとっては「重い」の一言です。
また、女としての自尊心に大きなダメージを負い、それがトラウマとなってこじらせた行動をとってしまうケースも。
半年間付き合ったのにキスもさせてもらえず、結局「お前のことは女として見れない」と言われてフラれました。
あまりにもショックで、その後しばらくは周囲の男性に「私のこと、抱けますか?」と手当たり次第聞いて回りました。
女としてのプライドを必死で取り戻そうとしていたんだと思います。
私とはセックスレスだったのに、彼がヨソで何人もの女と浮気していたことが発覚。
自分の女としての価値を確かめたくて、出会い系にハマってしまいました。
コトが終わるとむなしくなるのに、夜になるとまた寂しくなって……の繰り返し。辛かったです。
多くの女性は、自分の“女としての魅力”の判断基準を、「男に選んでもらえるか/欲情してもらえるか」に委ねてしまいがち。すると、フラれたときに女としての自己肯定感をキープできなくなり、あらぬ行動に走ってしまう恐れがあるのです。
男性は、肉食女子に逆ナン&口説かれてると勘違いして、最初こそ喜んでホイホイついていきたくなります。
でも、それはあなたを女性として尊重しているのではなく、目先の性欲に釣られているだけ。
次第に男性も、あなたの地雷臭に「めんどくさい」と気付き、離れていくでしょう。
ほかには、「夜中に湘南の海でひとりCoccoを大熱唱しました」や、「黒魔術や、藁人形を使った呪いの方法を真剣に調べました」といったエピソードも、このカテゴリに入れていいかもしれません。
中には内省的になるあまり、こんな込み入ったことをする人も……。
フラれたときの会話を思い出し、それを台本として書き起こしました。
最初は自分の気持ちや言い分をメモしただけだったのですが、相手の言っていたことや、ト書きまで書いてひとりで読んでみると、相手の立場もわかる気がしました。
やっぱりというか案の定というか、このエピソードを教えてくれたのは役者の方でした。
自分以外の立場や役柄を演じてみて、ものごとを客観的にとらえられるようにするのは、「ドラマセラピー(演劇療法)」として実際に存在する方法。自分で自分にトラウマのカウンセリングを施すとは、この方、タダモノじゃありませんね。