「誰かが使ったペニス」はOKだけど「誰かが使ったバイブ」はNGな理由

送り主が分からないラブグッズ

つい先日、アマゾンから届いた荷物を受け取った瞬間、「あれ?」と訝しく思ったのは、宛先が「大泉りか」だったからです。アマゾンに登録してあるアカウントは本名を使っているので、わたしが注文したものではないことは明白で、送り主は不明。
もっとも、「ギフト機能か……」とすぐにピンと来たのは、以前、友人がこのシステムを利用して、出産祝いに赤ちゃんのおしり拭きを送ってくれたことがあり、その際、設定を間違えたのかやはり匿名で届き、「どこの誰から送られたかわからないものを赤子に使うのは気持ち悪い……」と危うく返品しそうになった事件があったからです。送り主の友人が「ごめん、匿名になってた?」と名乗り出てくれて解決したのですが、今回の荷物も送り主の情報は一切なく、さらに肝心の商品も不透明なビニール袋に包まれています。

送り主が判明しなかった場合に返品することを考えると、袋を破るわけにもいかずに、中身が何かもわからない。唯一の情報としては、伝票に書かれている商品名で、『クリトリスを吸われたい クンニ体験 完全防水 柔らかいシリコン素材 可愛いインコ』といった煽情的な文字が並んでいる。

“可愛いインコ”が少し気になるものの、まぁラブグッズであろう。しかし、問題はその送り主です。どこかのメーカー様がサンプルにと送ってくれたならば、ありがたく下のお口に頂戴いたしますが、そうではなく、どこの誰か知らない人からの贈答品だとすれば、やはり新品といえども使うのは、なんとなく気持ちが悪くて気が引ける。それはいったいどうしてなのか。

ビデオカメラ付きバイブを友達に貸すのは平気

以前、付き合っていた男性がベッドの上で出したバイブレーター中古だったことがありました。もともと若い頃、SMのショーモデルをしていた際に、別のモデルに使ったバイブを使い回しされても「毎回買い替えるわけにもいかないから、そんなものだろう」と割り切った経験も手伝い、元恋人がお古のバイブを出したときも、「え、それ使うのかよ……」と思いつつも、なんとなく受け入ました。が、今だなんとなくモヤモヤしてもいる。

バツイチの男性と同棲をするときにベッドやタオルを始め、食器すべて買い替えたという女性の話を聞いたこともあるので、「元彼女との使いまわしのバイブは嫌」だと思っても当然だと思うのですが、一方では、バイブを使いまわすことについて、あまり気にならない場合もあります。以前、SVAKOMというメーカーから出ている、ビデオカメラ付きのバイブレーターを手に入れた機会がありました。先端にレンズが内蔵されていて、根元をUSBでパソコンとつなげると、膣内の様子がモニタに映し出されるという仕組みのもので、その映像は、あまりに鮮烈で感激の一言。

あまりに衝撃を受けたので、女友達に会うたびに、「ビデオカメラ付きバイブがすごい!」と熱烈に語っていたところ、そのうちの何人かに頼まれて貸出をすることになったのですが、試供を終えた友人の元から戻ってきたそのバイブを再度使うことに、拒否感はありませんでした。