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  • 2018.04.16

これぞセンチメンタル!「忘れられますように」とお参りしたほど好きだった彼との思い出

前回はつらく切ない片思いセンチメンタルの克服法を語ってくださった菊池美佳子さんですが、そんな彼女にもカレを忘れられなくて悩んだセンチメンタルな時期があったそうです。ブログに書くのさえ我慢したくらい好きだった男の人とのエピソードとは…?

恋を忘れられるように願ってる女の子の画像
by Oleksandr Pidvalnyi

小6のセンチメンタルエピソード

 先週、【片思いってめちゃくちゃカッコ悪い!?つらくならない恋愛メソッド】に、今でこそセンチメンタルとは無縁だが、昔は酷かったと綴った筆者。すると「酷かった昔のエピソードが知りたい」とのお声を頂戴しました。筆者がセンチメンタルデビューしたのは小6の時です。

 筆者が通っていた小学校は、住んでいる学区によって、進む中学が二手に分かれるシステムになっていました。筆者はA中学へ進む学区、そして当時好きだった男の子はB中学へ進む学区。大好きな男の子と離ればなれになる運命を変える方法はただ1つ。2人共が、県内にある国立大の付属中学を受験し、合格することです。

 附属中は、学年の中で特別に勉強の出来る児童が3~4人受験し、合格者は1~2人という超・難関でした。さて、筆者に「付属中受験できるほどの学力」があったかと言ったら、答えはノー(笑)。さらに、筆者の好きな男の子に「付属中受験できるほどの学力」があったかと言ったら、これまた答えはノー(笑)。なのに筆者ったら、好きな男の子に対して「私と一緒に付属中を受験しよう!」と提案しようか否か、悶々と悩んでいたのです。これぞまさにセンチメンタル! 

 改めてこうして文字にすると、悩む以前の問題ですよね。筆者とその男の子が両想いだったというならまだしも、完全なる片想いだったのですから。「私と一緒に付属中を受験しよう!」と提案しても、断られるのは火を見るよりも明らか (笑)! それでも悩んでしまうのが、センチメンタルってやつなのです。幸い、「付属中受験できるほどの学力」はありませんでしたが、そこまでアホじゃなかったので、実行に移すには至りませんでしたが。

 いや、実行に移さなかったのは、そこまでアホじゃなかったので理性が働いたわけではなく! 単に、勇気がなかっただけかもしれません。いま思えば、勇気のない性格で本当に良かったです。もし筆者が、勇気100倍アンパンマンみたいな性格だったら、「私と一緒に付属中を受験しよう!」だなんて論外な提案をし、玉砕していたでしょうから……。

 勇気のない性格はオトナになってからも変わりませんでした。路上ナンパで知り合ったような、海のものとも山のものともつかぬオトコの家に行く系の勇気はアンパンマン級なんですけどね。

 話を戻します。オトナになってからのセンチメンタルエピソードはさらに酷いです。さらに酷いというか、一番酷い点は! 4年前に連載させて頂いた【とある夜の教訓】に、あれだけ過去セックスしてきたメンズとのエピソードを綴っておきながら、今日これから書くエピソードに関しては「もしかしたら再会できるかもしれないから晒すのは控えよう」と、ほのかに期待していた思考回路が一番酷い(笑)! 

タイムズスクエアでカウントダウン

 6年前、熱烈アプローチを受け付き合い始めた男性がいました。お互い相当盛り上がっており、付き合い始めてまだ2回目のデートでいきなり、熱海まで温泉旅行に行っちゃうくらいの勢いでした。余談ですが、せっかく熱海まで来たのだからと、筆者からのリクエストで秘宝館にも足を運びました。秘宝館エピソードだって、本当はブログ等に書きたかったけど「この人との恋は大切にしたいから、吹聴するのは控えよう」と我慢していたくらいです。それはさておき。

 カレは「カウントダウンはニューヨークのタイムズスクエアで一緒に迎えよう」と言ってくれました。筆者は有頂天になり、すぐさま「タイムズスクエア・カウントダウン」で検索しまくりました。すると、タイムズスクエアでカウントダウンを迎えるには「10時間くらい前から場所とりをする必要がある」「良い場所を確保し続けるにはトイレに行く暇なんぞない」「よってオムツを装着して場所とりするのが一番である」という情報を発見! 

 旅費や英語力は全面的にカレの世話になるのだから、せめてオムツの準備くらいは自分が担おうと決意した筆者。現地アメリカで大人用紙オムツを探しても、日本人にはサイズが合わないかもしれません。だったら日本製の紙オムツを手荷物へ忍ばせる必要があると、カレには内緒で大人用紙オムツのリサーチを始めました。付け心地の良さやら吸水性やら耐久性やら……介護に携わっているわけでもないのに、すっかり大人用紙オムツに詳しくなった筆者。

 しかし、ちょうど「色々調べた結果、理想的な大人用オムツはこれ!」と結論が出る頃、筆者はカレに捨てられました。タイムズスクエアでカウントダウンを過ごす予定もなくなり、大人用紙オムツの知識だけが残ったのです。

 本音では復縁を打診したかったのですが、勇気が出ず、ひたすらセンチメンタルに浸る日々でした。センチメンタルモードの一環として、都営三田線に揺られて板橋本町駅の縁切榎へ赴き「カレのことを忘れられますように」と参拝したりしましたっけ。これぞまさにセンチメンタル! 

 復縁を打診したいのに勇気が出ず、ひたすらセンチメンタルに浸っている皆様! 「勇気を出して連絡せよ」とは言いません。いずれは時間が解決してくれますから。そのうち「紙オムツ装着するくらいなら、国内のほうがよっぽどええわい!」と達観できるようになるでしょう。

Text/菊池美佳子

ライタープロフィール

菊池美佳子
文筆業・占い師。著書『着けちゃうぞ!大人の保健体育』『テレフォンセックス裏物語』『Sの妹Mの彼女』など
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