先週は、「良いヤリチンと悪いヤリチンの仕分け作業」をするつもりが「阿呆なヤリチン」に話が脱線してしまいました。今週こそ脱線しないよう細心の注意を配りながら、「良いヤリチン」「悪いヤリチン」の仕分け作業に集中致します。
良いヤリチンには真心がある
良いヤリチンは、オンナという生き物の性(さが)をよーくわかっています。オンナの性(さが)とは「ヤリマンを気取っていても、なんだかんだでちゃんと付き合いたい」という乙女心のことです。その乙女心に応えられないぶん、別の部分で穴埋めし、プラスマイナスゼロで落ち着かせてくれるのが良いヤリチンです。たとえば「メシ」。
いや。「たとえば」というよりも! メシは必須項目であると筆者は考えます。これは過去の連載から何度も書いていることなので、聞き飽きたかもしれませんが、真性ヤリチンたちは皆、口を揃えます(筆者は職業柄、知り合いにヤリチンが多いのです)。「メシをオゴるのは最低限のマナーである!」と。
要するに、ちゃんと付き合う気はないけれどもセックスだけしたいという欲求が、婦女子に対して非礼であることをちゃーんと理解しているわけです。そのぶん(ちゃんと付き合えないぶん)、メシくらいオゴりますよ……というジェントルマン精神がそこにはあるのです。
メシ屋のランクは、予約の取れない高級焼き肉店の場合もあれば、チェーン店居酒屋ってこともあるでしょう。その辺はどっちでも良いと、筆者は考えます。ひとくちにヤリチンといっても、その経済状況はそれぞれでしょうから。
大事なのは、メシ屋のランクではなく、自分の可能な範囲でご馳走する真心! 特にジェントルマンなヤリチンは、一夜明かした翌日のモーニングまでご馳走してくれます。筆者がこれまで出会ったジェントルマンなヤリチンの中の最高峰モーニングは、築地で朝寿司でした。
これまたランクはどうでもいいのです。ファミレスのモーニングセットでも充分なのです。大事なのは「ちゃんと付き合う気がないぶん、メシくらいオゴるぜ」という真心の部分ですから。
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