生理を知られないための苦肉の策
初潮を迎えた事実を認めたくなかった当時の筆者は、振り返ってみると笑っちゃうのですが、パンツを隠し続けるという奇行を起こしました。
「経血が付着したパンツを洗濯機に入れると、母親に初潮が来た旨、気付かれてしまう……」
「母親が気付かぬよう、汚れたパンツは隠し続けよう!」
いま思えば、なんとも幼稚な発想です。さすが小5(笑)! パンツを隠したところで、初潮が訪れた事実は覆すことができないのに(笑)。
幸い(!?)筆者はきょうだいが多かったので、パンツが1枚くらいなくても、母親が気付くことはありませんでした。毎日、大量の洗濯物を干している母親にとっては、家族のパンツの総枚数なんぞ、大して気にならなかったのでしょう。
そして筆者は、翌日も、その翌日もパンツを隠し続けました。隠し場所は洗面台の下で、風呂敷にくるむやり方です。いま思えば、「自分で手洗いする」という選択肢もあったのですが、小5の脳ミソなんてこんなもんです。
パンツを隠すようになってから5~6日目、ぼちぼち筆者は焦り始めました。
「ぼちぼちパンツのストックがヤバいぞ……!」
10枚ほど持っていたパンツも、洗濯に出さなければ、そりゃストックが尽きます。
「このままでは、遅かれ早かれノーパン登校することになってしまう」
「初潮の出血はまだおさまっていないというのに」(※尚、出血はごく少量だったため、パンツは汚れるけれども、ナプキンせずとも漏れない程度でした)
そうやってゴチャゴチャ悩んでいた矢先、とうとう母親が洗面台下の風呂敷を発見! 筆者の初潮が発覚しました。
あのときの母親の怖かったことといったらもう……(笑)! 思い出しただけでも震え上がるほどです(笑)。
「生理が来たなら来たって、なんで言わないのッ!」
「もうカピカピになっちゃっているから今さら洗っても落ちないじゃないのッ!」
「パンツ買い足さなきゃいけないじゃないッ!」
大家族の家計を切り盛りする母親にとっては、パンツ買い替えの出費は手痛かったのでしょう。いや、筆者の実家の経済状況はさておき!
素直に「お母さん、生理が来たようです」と申告していれば、カミナリを落とされることはなかったでしょう。そんなふうに考えると、「素直であること」ってすごく大事だなぁと。今さらですが、今後の教訓にしたいですね……あらゆる面で。
もう1つの教訓は、「皆と同じ」にこだわりすぎる必要はないということ。世間の皆様は、ちゃんとした彼氏がいて、普通に恋愛していて、愛に満ちたセックスをしているかもしれません。一方で自分は、付き合う前のセックスなんぞ日常茶飯事だったり。ナンパ男とのワンナイトラブも日常茶飯事だったり。「ちゃんとした彼氏」どころか、彼氏はいないけどセフレは複数名だったり。それぞれ、世間の皆様とは違うご事情を抱えていると思いますが、違ったってええじゃないか! 初潮が訪れるタイミングだって、同じじゃないのですから。
Text/菊池美佳子
次回は<「女子会のほうが気楽」な皆様へ!後悔している熟女からのアドバイス>です。
特に、女子校出身のAM読者のみなさんのなかには、「女子だけでいるほうが楽!」という考え方をしている方もいらっしゃるでしょう。そんな高校・短大時代をすごしていた菊池さんから、みなさんに送るアドバイスとは?
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