膣内の感度は実は鈍い?医師が教える本当に気持ちいい挿入テクニック

完全マニュアル セックスの間違い100答 性交痛 アダム徳永 Dmitry Ratushny

 世代を超えて繰り返されるセックスの疑問。
これに答えてくれるのが、数十年にわたるさまざまなセックスハウツーを詰めこんだ電子書籍のベストセラー、『完全マニュアル セックスの間違い100答』です!

 女性が学べるだけでなく、「そうそう! こういう風にしてほしい!」と納得の男性向けテクも盛りだくさん。彼氏やセフレに読ませる教科書としても役立ちます。

 第3回は、第4章「女性のからだと愛し方 そこが違う」から、挿入時に関するQ&Aを抜粋してご紹介します!

 これまでの記事も合わせてどうぞ!
≪彼もあなたも間違ってる? 胸だけでイッちゃう正しいおっぱいの触り方≫
≪クリトリスを指先でこするのは間違い?一番デリケートだからこそ正しいテクニックを≫

「膣の入り口」は快感の宝庫

Q 彼にペニスを挿入されるとき、いつも痛くて気持ちが萎えちゃうんです。

A 〝女性の性感が高まって、膣がペニスを受け入れられる状態になれば、分泌液も出て、膣粘膜も充血、やわらかくなってインサートしやすい状態になります。
ところが、まだ女性がそういう状態になっていないときに無理にインサートしようとすると、挿入が不完全になり、女性の苦痛を招きます
(監修/許根元・六本木美容形成外科院長 婦人倶楽部 1981年11月号「完全なる性愛の技法 充たされた愛の医学」より)

 膣口は、ふだんは閉じた形になっています。つまりインサートは、ふつうは密着した状態の〝実〟を押し広げるようにして進んでいくものなのです。ろくに前戯もしないで、いきなりペニスをインサートしてくるような男性とのセックスでは、いくらピストン運動を繰り返したところで、快感が得られなくて当然です。

 そもそも膣壁には触覚の末端神経がないため、膣自体の感度は、実は鈍いといわれています。これは膣が出産時の産道になることを考えれば、天の配剤の妙ともいえます。
もし、膣に敏感な神経が集まっていたら、出産時の苦痛はとうてい耐えられなくなってしまうでしょう。
いわゆる「セックスの快感は膣そのもので得られる」というのは、多くの男性の思い込みなのです。

 膣部で特に敏感なところといえば、膣前庭(クリトリスから膣口までの小陰唇に囲まれたところ)です。
また、膣口付近には収縮筋があって、リズミカルな圧迫を加えられると強い興奮を感じます。
ですから、インサート前の膣への愛撫は、基本的には膣口付近や前庭に集中させるのがおすすめ。
触る、押さえる、なでる、そっと軽くたたく、指をすべらせる、振るといったテクニックを駆使して、いたわるような愛撫を十分に加えてもらいましょう。