イキ癖をつけないコツ

 オーガズムを得るために開発されたセックストイは、私たちに的確な刺激を与え、指や腕を疲れさせることなく、楽をして時短イキをもたらしてくれるソロ活動における優秀なアシスタント。
それゆえに、女性が、トイを常用していると、ハンド・オナニーでイクことをおざなりにしてしまいます。
人の手で再現できないバイブレーションの刺激でイキ癖がついてしまったり、だんだんと感覚が麻痺してきて、強い刺激に慣れていってしまいます。
これは、男性の“手グセ”と同じ。
そのままだと、ハンド・オナニーだけでなく、セックスの前戯でも、“振動”と“圧迫”がないと、物足りなく感じてしまいます。

 電マをMAXで当てないとイケないタイプの女性は、指先の摩擦刺激でもイケるように、クリトリスの感覚を一旦リセットしておきましょう。
マスターベーション自体をお休みして、あえて禁欲状態をつくり、ソフトな刺激でも感じる感受性を育むのです。

オーガズムをクリエイトする能力が衰える

 また、オーガズムを自ら作り出す感覚が衰えてしまうこともイキにくくなる理由のひとつ。
ハンド・オナニーは、“快感を与える”というセックスにおける“攻め”の要素も必要です。
トイ・オナニーでは、“受け身”の感受性を高めることは出来るのですが、そればかりだと、オーガズムをクリエイトする能力が衰えてしまうのです。
それにプラスして、エロティックな妄想力も大切。そのお話は、またの機会にしましょう。

 私も経験があるのですが、トイ・オナニーの手軽さに頼り切って、しばらくハンド・オナニーから遠のくと、いざ自力でイこうとすると、前腕の筋肉は引きつりそうになるし、イクまでに時間はかかるしで、快感をつくる手指の感覚が退化してしまうのを感じます。

 そこで、提案したいのが、トイ・オナニーとハンド・オナニーは、交互に行い、“受け”と“攻め”の両方の感覚を鍛えること。
特定のマスターベーション・スタイルが習慣化すると、オーガズムがマンネリ化します。
いつでも、フレッシュな気持ちでイケるように、快感のバリエーションをつけてみてくださいね。

 次回は、全身性感帯に自己開発するための「ブラインド・タッチ」をご紹介します!

 つづく。

Text/OLIVIA

次回は<誰でも「全身性感帯」になれる!自己開発すべき「性感帯」と「愛感帯」>です。
「性感帯」はよ耳にすることばで、ほとんどの方がピンポイントで答えられるはず…ですが、「愛感帯」を聞かれると、多くの人は「?」が頭の上に浮かぶことでしょう。そこで、「性感帯」と「愛感帯」の違いを学びながら、あなたが“最も感じやすい箇所”を探してみませんか?