一方で、男性ジョガーさん達は、土日も平常運行です。彼らには、お泊まりするような間柄の女性がいないのだろうって考え方もできますが、筆者はなんとなく、こんなふうに思いました。彼らは……というか男性は、オンナの存在があろうとなかろうと、己のルーティンを変えないのだろう、と。

女性は、なんだかんだで男性に合わせる生き物です。仕事前に1時間もジョギングするって、考えてもみたら相当ストイックだし、そこには相当なポリシーがあるわけですが、彼氏に「土日は一緒に過ごそうぜ」って求められたら、毎朝のルーティンなんぞどうでも良くなっちゃう。

対して男性は、「土日はお泊まりしたい！」って求められても、「泊まりに来てもいいけど、俺は朝6時からジョギングがあるから、1時間ほど留守にするぜ」って言えちゃうのでしょうね。もしくは、早朝ジョギングを理由に、はなっからお泊まりデートを断るのでしょうね。

結論としては、「男性に合わせず、己のルーティンを優先させる女性になりましょう！」だなんて、考え方を変える必要はナッシング。仕事前に1時間もジョギングするようなストイック女が、土日はオトコに合わせて、ルーティンを断念するって、すごく可愛いなぁと。

これって、ジョギング以外にもあてはまると思うんですよね。自分にとってのルーティンを曲げたとき、人はオンナになるのだなぁと実感した次第です。

Text／菊池美佳子

初出：2016.10.24