セックスだけでラッキー!?

夜間の突発訪問は、「セックスだけする」という、ごく動物的行為になることがほとんどです。
そのため多くの女性は、「あたしゃ、ダッチワイフか!」と、不快な気分になります。
どこかオシャレなレストランで食事した後に、「キミの部屋に行きたい」と言われるのはウェルカムでも、単発でセックスという点が納得できないのでしょう。

はい、ではこのシチュエーションに、「物事は捉え方次第」を応用します。
オシャレなレストランだろうと赤ちょうちんのヤキトリ屋だろうと、外食がカロリー過多であることは火を見るよりも明らか!
日々の食事制限や運動でやっと減らした1キロが、戻るどころか、プラスになることだってあるのです。
そう考えると、食事デートってダイエットの大敵なんですよね。

ちょっと話はそれますが、問わず現代人の恋愛離れって、ダイエットブームが多少影響しているように感じます。
男女共に、一億総ダイエッターな時代といっても過言ではありません。
「異性と会う=外食=カロリー過多」、だったら一人で糖質ゼロ麺食べるわいって考えの人、けっこう多いんじゃないかなぁ。

話を戻しましょう。
夜間の突発訪問は、セックスだけですから、苦労して減らした体重が元に戻る心配はゼロ!
それどころか、激しいピストン運動でマイナスになる場合も……!?
これぞ、セックスダイエットですよ。

ほか、メイクやブローの必要がないというメリットもあります。
「次の休み、映画観ようぜ」の場合、メイクをしたり、髪の毛を巻いたり、高いヒールを履いたり、色々頑張らねばなりません。
その点、夜間の突発訪問は、「急だったから……」という大義名分のもと、スッピンに部屋着でオッケー。
スッピンをボヤかしたければ、照明を落とせば良いだけのこと。
尚、筆者は部屋の照明を真っ暗にした状態で、テレビだけつけて出迎えることがほとんどです。
テレビの明るさってちょうど良いんですよ。是非、お試し頂きたい!

そして、セックスだけ最大のメリットは、ボロを出さずに済むということ。
長時間一緒に過ごすと、どうしてもボロが出てしまいます。酒を飲むと特に!
セックスだけなら、1時間弱で終わり、その後は寝るだけですから、ボロが出る心配はナッシング。
仮に、ボロが出たとしても、相手はセックスすることに全神経を集中させているでしょうから、十中八九気付きません。

うん、捉え方次第で、夜間の突発訪問も、大して悪いものではない気がしてきました。
綺麗事といってしまえばそれまでですが、誘われるうちが花ってことにしておきましょう。

Text/菊池美佳子

初出:2016.07.18