サブカル彼女との出会い

K:彼女とは飲み会で出会ったんだけど、男友達が援護射撃のつもりで「Kはこう見えてモテる!」とか言ってたら、チャラい男だと誤解されたらしく。

アル:とんだ誤爆だな(笑)。

K:その飲み会ではあまり話せなかったけど、とりあえずご飯に誘ったんですよ。そしたら彼女も「とりあえず行ってみっか」と思ったらしくて。

 その後メールのやりとりをするうちに、彼女が赤提灯でよく1人飲みしてるとか、マニアックな映画や漫画が好きだとわかって…「いましろたかし」とか「つげ義春」とか。それで「この人、面白いな!」と思ったんです。

アル:見た目はそんな感じに見えないもんね。綺麗な年上のお姉さんというか、シュッとしたキャリア女子系?

K:それが実はサブカル系で。で、僕の書いているオタクやサブカル趣味のつまった闇ブログを紹介したんですよ。

アル:うん、あのブログすごく面白いよ(笑)。

K:彼女もあれを読んで「こういう男に出会いたかった!」と思ったそうです。
それでいざデートしたら、彼女はミスチルとか超ディスってて(笑)話が合ったんですよ。

アル:マッチングしたんですな。

K:はい。2人で小汚い立ち飲みに行ったんだけど「男はこじゃれたイタリアンとかに誘ってくるけど、あんなもん食べた気がしない」と言ってて。
今まで、口説いてくる男に趣味の話をしたら「へー意外だね」と言われるのがイヤだったと。でも僕の前では素で話せて楽しかったそうです。

 アルさんの本に<女はひとりひとり違うのだから、目の前の相手をちゃんと見ること。女はこうだと決めつけちゃダメ>と書いてたじゃないですか?彼女と出会って「これ進研ゼミで見た!」と思いました。

アル:そう言ってもらえると嬉しいよ。婚約おめでとう!

K:でも、プロポーズでしくじったんですよ。

アル:あ、そうなの?

K:彼女はロマンチックなプロポーズとか嫌がると思ったんです。それで普通に街を歩いてる時に「結婚しようか」と言ったら「オイこれがプロポーズか?やり直しだ!」と言われて。

アル:はは、スパルタだな(笑)。で、やり直したの?

K:はい。ちゃんとレストランを予約して、ダイヤモンドの指輪をプレゼントしてプロポーズしました。そしたら「よし、結婚しよう!」とOKをもらいました。

アル:そこは王道なんだ。

K:わからんもんですね。

アル:わからんもんだよな。
オッサンみたいな女友達が「誕生日は夫とロマンチックにデートしたい」と言ってて「クリスマスや結婚記念日は?」と聞いたら「それはどうでもいい」と返ってきて、ホントよくわからん。

K:アルさんはそういうの一切いらないんですか?

アル:私はロマンチックが苦手だからさ。ムードとかサプライズとか演出されると、ゲー吐きそうになる。

K:でも、その方が男は正直ありがたいでしょ。

アル:いやーそうでもなくてよう。
広告会社時代、会社の先輩と付き合ってたんだけど、記念日にリゾートホテルとか予約してくれるわけさ。で、屋外のジャグジーに花とか浮かべてシャンパンで乾杯するんだけど、私はひたすら湯船に浮いた虫の死骸をすくってて。

K:虫の死骸(笑)。

アル:そんな自分が申し訳なかった。「乙女ゲーのヒロインみたいなリアクションできなくてスンマセン!」みたいな。
そこまでしてもらって贅沢なって話だけど、私は嬉しくないんだもん。「こんな自分は女として失格だ」ってコンプレックスがあったよ。
夫はそういうことしないから、すごく楽。だからやっぱりマッチングなんだよね。